170章 戦いが終わる
ボスと戦い始めてから、48時間が経過
戦闘をスタートさせてから、2日が経っている。長期戦は覚悟していたものの、ここまでになるとは思っていなかった。敵ではあるものの、ボスの忍耐力に敬意を示したい。
時間がたつにつれて、集中力は低下することとなった。普段ならしないような、凡ミスを繰り返している。
ミスについては、ボスの方が多かった。至近距離の攻撃を外す、逆方向に攻撃するというミスを連発していた。こちらについては、完全に集中力が切れている状態だった。
ボスはガンダム→プラモデル→ダンプカー→パソコンの順番に姿を変えていた。どのパターンにおいても、独創的な攻撃を繰り返していた。
現在はバスとなっている。ボスは機械だけでなく、乗り物にも姿を変えることができる。
エンドレスなのかなと思っていると、魔物の身体が光ることとなった。
「身体に限界が来たようだ」
嘘の可能性もあるので、注意深く見守ることにした。
「変身したあたりからきつかったけど、気力だけでここまでやってきた」
気合だけで長時間を戦っていたのか。魔物界のボスというのは、根気に優れる生き物のようだ。
「お前のか・・・・・・」
ダイナマイトを踏んだかのように、身体が粉々になる。バラバラになったところを見て、勝利を初めて確信する。
魔物が全滅すると、さわやかな風が流れることとなった。
「やっと魔物退治が終わった」
450日にわたる長き戦いに、ピリオドを打つことができた。これでようやく、スローライフ生活に戻ることができる。
アカネは「なごみや」に、身体をワープさせた。ペットたちと遊ぶことによって、心を大いに癒されたい。
*しばらくは街の生活が続く予定です。