223 青葉ちゃんの変化と、サーヤの念話?
青葉ちゃんが精霊樹の影から、みんなに引っ張りだされて出てきました。でも
「ふぁ?あおばちゃん?」
みんな、その姿にびっくり!
〖あらら〗
『まぁ!』
『ニャニャ?』
『あらぁ 綺麗な色ねぇ』
『髪が今までの青に緑が足されてエメラルドグリーンみたいだな。目は青緑?ブルーオパールみたいだな』
『髪についてる水の玉は真っ青と透明なのと二色になったのか?』
おいちゃんとギン様が意外と冷静な分析してます。
青葉ちゃんはみんなに見られて恥ずかしそうにしています。
「あおばちゃん!きりぇい!きりゃきりゃ~ ぱわーあっぴゅ!」シャキーン!
『うおっ!サーヤいきなり腕振り回してポーズとるな!刺さる!』
「ごめしゃい」
よけて?
『え?ぱわーあっぷ?』
青葉ちゃんが不思議そうに首傾げてるけどぉ
「しょう♪ぱわーあっぴゅ♪」シャキーン!
『サーヤ、だから刺さる!』
「ごめしゃい」
だからね、よけて?
〖〖あ~ん!かわいい(ですわ)♪〗〗
ジーニ様とアイナ様、最近、双子みたいだね
きゅるる『それにしても、みごとに水と緑の要素が合わさった色になったわねぇ。きれいねぇ。うふふ。サーヤとお揃いの服着せたいわぁ』
きゅるるん『『『『おお~』』』』
きゅるるん『『『『やりた~い』』』』
『え?え?』
青葉ちゃんがみんなに見られてオロオロ。
『そうにゃね、今までの水寄りの色に緑が加わった感じにゃね~。とってもきれいにゃ!』
『本当に綺麗ですわね。それでは今までより緑の力も強くなったということでしょうか?今までは水の力の方が強いイメージでしたものね?』
『そうねぇ。これだけ樹も大きくなってるしねぇ。青葉に変化があっても不思議はないんじゃなぁい?』
〖ええ。より力が付いて綺麗になった感じね。それより、この樹よ。これは大きくなりすぎじゃない?てっぺんがぶつかりそうよ?〗
ほんと、おっきいね!
『そうなのですじゃ。どうにかなりませんかのぉ』
『魔神様とアイナ様のお力で、この空間を広くできたり出来ませんかの?』
『あとは樹を小さく、は、無理がありますかのぉ』
『この子達もこれ以上大きくなって周りを壊したりしないか心配しておりましての』
じぃじたちが見て欲しいって言ってたのはこの事だったんだねぇ。たしかに周りを壊したら大変!おっきな落とし穴が出来ちゃうかも!あれ?でも、穴が空いた方が光が入っていいのかな?
『ん~、樹全体を縮めるようなことは無理だけどぉ、重なってる枝とか葉を落とすことは出来るわよぉ』
それってぇ、ちょきちょき?
『そうか。剪定みたいなものか』
やっぱり?そうだよね?と思っていたらハクたちも思い出したように
『ねぇねぇ、おいちゃ~ん、それって~』
ぴゅいきゅい『『トレちゃんたちが』』
『『畑で』』
『『『プルプルしてたやつ?』』』
『ん?あぁ!そう言えば自分で体揺すって落としてたな!あれってこの樹も出来るのか?青葉』
『え?』
急に話を振られて驚く青葉ちゃん。そんなこと急に言われてもびっくりしちゃうよね?
『え、えぇと、どうでしょうか?やったことがないので』
そうだよね。それなら~
「ぎんしゃま~」
『なんだ?』
「あおばちゃんにょ、しょば、いきちゃいにゃ」
『分かった』
ぎんしゃまが青葉ちゃんの所に連れてってくれました。
「わかばちゃ~ん。だっこ~」
両手上げて、抱っこしてのポーズで、お願い♪
『え?は、はい』
青葉ちゃんに抱っこしてもらいます。えへへ
「あおばちゃん、きりゃきりゃ~♪」
『あ、ありがとう』
照れ照れの青葉ちゃん。ほっぺた赤いです。
「あおばちゃん、いっちょに、おにぇがい、ちよう!」
『お願いですか?』
「あい!ぷりゅぷりゅちて♪っちぇ、おねがい、ちよう!」
体をぷるぷるさせて説明します。そしたら青葉ちゃんが
『わっわっ落ちちゃう落ちちゃうっ』
て慌てちゃいました。ごめんね?
『あ~びっくりした。ぷるぷるして、枝を落としてってお願いするんです…』
じーっ。青葉ちゃん言葉が丁寧になってるぅ
『お願いするの?』
にぱっ!青葉ちゃん苦笑いだけど、普通にするお約束だもん!
「あい!」
そうだよ!
『そうねぇ、物は試しでやってみたらいいんじゃないかしらぁ?』
結葉様も賛成してくれたよ?
〖青葉、あなたはまだ結葉みたいに自分の樹と会話できないのよね?〗
『は、はい。出来ないです』
〖それじゃあ、サーヤと一緒に話しかけてみたら?練習だと思って〗
練習大事だよね!サーヤも頑張ってお願いするよ!
『分かりました。やってみます』
しっかりとした目でジーニ様に言ってるのをニコニコして見てたら
『サーヤちゃん、手伝ってくれる?』ってちょっと遠慮がちに言われたから
「あい!」
もちろんだよ!ニコニコしてお返事です。
『最初はねぇ、声に魔力をのせるといいわよぉ。私も最初はそうしたのよぉ。今みたいに会話出来るようになるには時間かかったけどねぇ』
結葉様も教えてくれました。
「あ~い」
やってみるね
『ありがとうございます。やってみます』
青葉ちゃんとお目目合わせて頷きあってから、二人で青葉ちゃんの精霊樹に手を置きます。一緒にお願いです。
がんばるぞ!おーっ!
サーヤからいくよっ
「こんこんこん。あおばちゃんにょ、しぇ、せいれいじゅちゃま、さーやでしゅ。きこえましゅか~?きこえちゃら、おっきちてくだしゃーい」
ずるっ!と、みんな転けた。
「うにゅ?」
どうしたのかな?
〖サ、サーヤ?それは、なにか違うわ〗
あれぇ?何が違うのかなぁ?首をこてんってします。
『え~とねぇ、それじゃあ、土に力を送った時みたいにしてみたらどうかしらぁ?』
珍しく結葉様が困ったように話してます。そこにアイナ様たちが
『そ、そうですわね。サーヤちゃん!お母様の案はとってもいいと思いますわ!』
『そ、そうにゃね!それで一緒に声に出さずに念話の練習もしてみたらどうかにゃ?』
う~念話?まだやったことないよ?それにさっきは声に魔力乗っけるって言ってたのにぃ。
「ぷー」
さっきと違うこと言う~。
〖こほん。そうよね?ごめんね。サーヤ。そうしたら、両方やって見たらどうかしら?〗
「りょーほー?」
どうゆうことかな?
〖まずはね、声に出して自己紹介して、もちろん魔力を乗せてね?そのあと、今度は声に出さずに語りかけるの。魔力を乗せてね。それで、精霊樹の声も聞こえるように、お耳と心をよぉく澄ましてね。お耳にも心にも話しかけてくれるかもしれないから〗
心とお耳に?それじゃ
「さーやみょ、こころに、はにゃちかけちゃら、いい?」
〖そうね。それはとってもいいことだわ。やってみて〗
ジーニ様がニッコリしながらいいこいいこしてくれます。えへへ~
「あ~い」
がんばるよー!
『私もやってみます』
〖いい子たちね。頑張って〗
青葉ちゃんも一緒!じゃあ、やるよぉ~
「あおばちゃんにょ、せいれいじゅちゃま、さーや、でしゅ。よろちくおねがいちましゅ」
『お~大分、言えるようになってきたなぁ。えらいぞ』
えへへ~。おいちゃんにほめられちゃった♪
『水の精霊樹。お願いがあるの。お話を聞いてください』
青葉ちゃんも声をかけてます。あとは二人で心でお話です!
「「せいれいじゅちゃま、きこえましゅか~?はいってましゅか~?おっきちてくだしゃーい!さーやちょ、あおばちゃん、おねがいがありましゅ。きこえたりゃ、おへんじちてくだちゃ~い」」
ずべっ!またみんなが転けた!
「うにゅ?」
なんでまた?
〖だ、大丈夫よ。続けて。あと、もう少し精霊樹だけに声をかけてみましょう。ね?〗
「あ~い。わかっちゃあ」
なんだか分からないけど、精霊樹さんだけにお願いするんだね?あれ?でもさっきからしてるよね?あれぇ?
『惜しいわねぇ。念話にはなってるんだけどぉ』
『周り中に聞こえてましたわねぇ。可愛いですわ』
結葉様とアイナ様たちが苦笑いしながら話すと
『さっきも今も「入ってますか?」言ってたにゃ~ニャハハハ』
ニャーニャにゃんが笑いながら続きます。すると
『まったく、トイレじゃないんだから』
おいちゃんは頭抱えました。
『ほっほ。まぁ、サーヤらしく可愛くていいんじゃないかのぉ』
『それに、ほれ。念話はこちらには聞こえなくなったぞ?成功したんじゃないかの?どうですかの?ジーニ様』
じぃじたちが楽しそうにジーニ様に尋ねると
〖ふふっそうね。うまく精霊樹に集中出来てるみたいよ。このまま様子を見ましょうか〗
ジーニ様は困ったように、でも楽しそうに言います。なぜならジーニ様には聞こえてるからです。さすが魔神様!
「あにょね~?サーヤちゃち、せいれいじゅちゃまに、ぷりゅぷりゅちてほちいにょ~。にぇ?あおばちゃん」
『ぷ、ぷるぷる…え、ええと、そうね。精霊樹、このままだと天井にぶつかってしまいそうなの。お願い。自分の力で枝を振り分けることは出来ないかしら?』
「おにぇがい、ぷりゅぷりゅちて?」
『お願い』
二人でお願いします。
『ふ、ふふ。ぷりゅぷりゅ?面白い子らよの』
「うにゅ?」
『え?』
今、声がした?青葉ちゃんと顔を見合わせます。
〖あら。来たみたいね〗
『ええ。応えたみたいねぇ』
『良かったですわ~』
ジーニ様と結葉様、アイナ様たちは何か感じたみたいです。
『あっほんとにゃ。感じるにゃ!』
『私達も感じます』
『ただ、感じるだけで』
『まだ何を言ってるかまでは…』
ニャーニャにゃんと水の精霊さんたちも、ジーニ様たちが感じたことで気づいたみたいです。
『愛し子様に、我が精霊だの。今更、初めましてはおかしいかもしれんが、初めまして。私が水の精霊樹だ。よろしく頼む』
やったあ!精霊樹さん、おっきしてくれたよ!あおばちゃん!
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