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196 ご主人と、ねぇね

新しい仲間の誕生です!ケット・シーのココロは生まれたばかりらしいので、一番末っ子ちゃんです。体も一番ちびっ子なので、新しいちびっこ同盟、更にはちびちびっ子同盟にも仲間入りです!

『よろしくね~ココロ~。ぼくはハクだよ~』
きゅいきゅい『ぼくはスイ!』
ぴゅいぴゅい『わたちはモモ!』
『ぼくはフライ』
『ぼくはフルー』
『わたしはフィオだよ~』
『ぼくはヴェル~』
『アーブだよ~』

『ふふ みんな、そんなに一度には覚えられないんじゃない?よろしくね、わたしはフゥよ』
『ゆっくり覚えてけばいいからな?おれはクゥだ。よろしくな』

『ココロはココロにゃ!よろしくにゃ!ねぇねと、にぃにがいっぱいにゃ!すごいにゃ!』

『ねぇね?にぃに?なぁに~?』
ハクが首を傾げてます。
『にぃにはお兄ちゃんのことね。だから、ハクはにぃにね』
『ねぇねはお姉ちゃんな。みんなココロより大きいから、にぃにとねぇねだな』
『そっか~』しっぽぶんぶんです!

「ふあぁぁぁ さーにゃみょ、ねぇね?」キラキラ
サーヤ、お姉ちゃんなる?
〖あらら、キラキラおめめになってるわね~かわいい!〗
ジーニ様がちびっ子たちを見て、興奮して飛びまくってます。

みゅみゅ!『ごしゅじんはごしゅじんにゃ!』
「ごしゅじん、にゃに?ねぇね、いいにゃ」
みゅみゅ『ごしゅじんはごしゅじんにゃ!ねぇねだけど、ごしゅじんにゃ!』
「ごしゅじん、わかんにゃい。ねぇね、いいにゃ~」
みゃ~『ごしゅじんはごしゅじんにゃ~』
ねぇねがいいの~
ご主人はご主人にゃ~
と、手をばたばたして二人がわちゃわちゃしてます。

『あらあらぁ~?二人とも泣きべそかきはじめたわよぉ~』
『まあ、どうしましょう』
『ケット・シーは、この人がご主人と認識したら、ずっとその人がご主人だからにゃ~。直すのは難しいにゃ~』
う~んって、ニャーニャが考え込んじゃいました。
『でもぉ、サーヤも愛し子様とか敬語とか特別扱いが嫌いだからぁ、ご主人っていうのが分からないながらも嫌なのかもねぇ』
結葉様と地の精霊王様も困ったわねぇってしてます。

「ねぇね~」うりゅうりゅ
みゅ~『ごしゅじん~』うりゅうりゅ

『あ~、これやばくないか?』
〖そうね~、泣く寸前ね~〗
『サーヤは主従関係より家族と友達を欲しがってるからなぁ』
〖ご主人は思い切り主従関係だものね~〗
おいちゃんと、さっきまでかわいいと興奮してたジーニ様も、これはまずいと思い始めたみたいです。

『お、お母様、どうしましょう』
『泣いちゃうにゃあ』
『う~ん、困ったわねぇ』
地の精霊王様とニャーニャはオロオロ、さすがの結葉様まで困り顔・・・そして

「ねぇねが、いいにょ~」えぐえぐ
みゅみゅ『ごしゅじんは、ごしゅじんにゃ~』みゅーみゅー
「『う、うぅぅぅ』」

『あ、あ、泣いちゃうわよ、クゥ』
『そ、そんなこと言ったって、どうすりゃいいんだよ』

「『う、うわ(にゃ)~ん』」

『あ~泣いちゃったわね~』
『ど、どどど、どうしましょ~』
『にゃ、にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ』
とうとう限界を超えて泣き出したサーヤとココロ

『あ~、よしよし。サーヤ、ほら、泣き止んで~』
『ほら、ココロも泣くな。なんか解決策考えよう。な?』
フゥとクゥが二人を抱き上げてあやすが・・・

「『うわ(にゃ)~ん』」
効果なし・・・
『ううう・・・どうしたら?』
『私にも分からないわよ~』
このままじゃクゥとフゥも・・・

『おやおや、フゥとクゥじゃちと大変かのぉ』
『そうじゃの。フゥとクゥまで泣きそうだしの』
そこで見かねたじぃじたちが登場。すかさず、やっぱりどうしようとオロオロしてたちびっこ達がじぃじたちなら何とかしてくれるかも!と、すがりつきます。

『じぃじ~サーヤたち泣いちゃったよ~』
ぴゅいきゅい『『どうしよう~』』
『よしよし。ハク、双子もちょっと待っておるのじゃよ』
『悪いようにはしないからのぉ』
『うん。わかったよ~』
ぴゅいきゅい『『まってる~』』
じぃじたちかっこいい!と、ちびっこ達の熱い視線がじぃじたちに!

『サーヤ、ココロ、大丈夫かの?』
『ちょっと、じぃたちと話そうかのぉ』
じぃじたちが優しく話しかけてくれました。

「えぐっ うにゅ」
みゅ~『みゅぅ?じぃ?』
しゃくりあげながらじぃじたちを見上げるサーヤとココロに優しくにこにこと話しかけるじぃじたち。

『そうじゃよ。わしは青磁。皆からは「じぃじ」と呼ばれとるの。よろしくの』
『わしは蒼じゃよ。「亀じぃ」や「蒼じぃ」と呼ばれとるのぉ。これからよろしくのぉ』

「うにゅ」
みゅ~『うみゅ よろちくにゃ』
ご挨拶してくれたじぃじたちにココロもご挨拶です。

『のぉ、サーヤ、サーヤは「ご主人」と呼ばれるのは、なぜ嫌なのかのぉ?』

「うみゅ。さーにゃちょ、こころ、なかよちかじょく。ねぇね、なかよちかじょく」ひっく
ねぇねはお姉ちゃんだから家族でしょ?

『そうかそうか。サーヤはココロと仲良しの家族になりたいから、親しくねぇねと呼んで欲しいのだのぉ』

「あい。こころ、すち。なかよち、しゅりゅ」
だから、ねぇねがいいな。

『そうかそうか。ココロ、サーヤはのぉ、ココロのことが好きだから、ご主人より、仲良し家族の「ねぇね」とよんでほしいそうじゃぞ。ココロはなんで「ご主人」と呼びたいのかの?』

みゅー『ごしゅじんは、ごしゅじんにゃ。おつかえするひとをごしゅじんてよぶにゃ』
ケット・シーはご主人にお仕えするのが幸せにゃ。

『そうかそうか。でもの、サーヤはお仕えされるよりも、もっとココロと仲良しになりたいそうじゃよ』

「あい。さーにゃ、えりゃくにゃい。こぢょも。かじょくが、いい」
仲良しと家族はたくさんいた方が嬉しいよ。

みゅ~『もっとなかよちにゃ?』
ご主人よりにゃ?

『そうじゃよ。ココロは、サーヤと仲良しになるのは嫌かの?』

みゅ『いやじゃにゃいにゃ』ぶんぶん
大好きにゃ!

『それじゃあ、「ねぇね」でも良いのではないかのぉ』

みゅー『でもぉ』
ちろりとニャーニャにゃんを見る。
「あっ にゃーにゃにゃんみょ、ねぇね!じゃあ、さーにゃ!」

『あら?いきいきしちゃいましたわ?』
『あ~、サーヤは呼び捨てが一番好きだからねぇ~』
『さ、さすがにちょっと、呼び捨ては難しいかにゃ?』
ニャーニャの心配した通り

みゅみゅ~『しょ、しょれは~』
難しいにゃ~

『う~ん。やはり、いきなり呼び捨ては難しいかのぉ』
『そうだの。どうしたもんかの』
じぃじたちも考え込んでいると

『サーヤちゃん?』
ぴゅい『サーヤねぇね?』
きゅい『サーヤしゃん?』
ハクたちが候補をあげてます。
『ココロ~』
『言ってみて?』
『そうだね~』
『ためしに』
『いってみて~』
ちびっこたちも試しに呼んでみてって言うと

みゅう『わかったにゃ。いってみるにゃ』

みゅ~『さーにゃにゃん』
みゅ~『さーにゃねぇね』
みゅ~『さーにゃしゃん』
ココロが順番に言ってみます。案の定

「ねぇね!」
真っ先にサーヤが断言!

『サーヤはやはり「サーヤねぇね」なのだの』
『しかし、どれも可愛くて迷うのぉ』
じぃじたちもやっぱりとおもいながら、どれもかわいいと言っていると

『さーにゃにゃんも可愛いよね~?』
ぴゅいきゅい『『うん!』』
『『さーにゃしゃんもなかなかだよ』』
『どれにしても』
『サーヤじゃなくて』
『サーニャなんだね』
ちびっこ達も参戦。でも

『『是非、さーにゃにゃんで!』』
ずいっと地の精霊王様とニャーニャにゃんが迫ってきました。
「あ、あい」
みゅー『わ、わかったにゃ』

どうやら二人のすさまじい圧により、有無を言わさず
『さーにゃにゃん』
決定です。ねぇね…くすん。

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