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180 バートさん、またね

お料理の~
種類増えると
鬼増える~

何となく浮かびました…
ごめんなさい

そんなこんなで美味しかったけど、ちょっと怖い朝御飯が終わりました。そして、ちょっと気づきました。結葉様とアルコン様だけちょっとお目目の下に隈があるような?気になることは聞いてみましょう。

「じーにしゃま?」
〖なぁに?〗
『むすびはしゃまちょ、あるこんしゃま、げんきにゃい?』
自分のおめ目の下、指さして聞くと、ジーニ様だけじゃなくて、バートさんさんまで楽しそうに…
〖うふふ それはね~青葉たちのことでちょっと話し合いをね〗
『ジーニ様と共に先程させて頂いたのですよ。少々早起きしていただいて』ニヤリ
ひえ?今、背中ぞわぞわぞわ~ってなったよ?

〖そうなの。青葉たちが生まれて今は一緒にいてくれて嬉しいけど、そもそもの原因はアルコンが暴れたことと、結葉の適当な性格のせいでしょ~?〗
『まして、それを忘れたせいで青葉たちに長いこと寂しい思いをさせた訳ですから、そのお話をさせて頂いたのですよ』にっこり
ぞくぅっ!ひ、ひぇー
「しょ、しょっか~」
『とても反省していただけたようですので、二度とこのようなことはないかと。ですよね?』
バートさんがとっても良い笑顔で結葉様とアルコン様に笑いかけます。

『『は、はい』』こくこく
アルコン様と結葉様の顔色がとおっても悪いです。がくぶる

〖そういうわけだから、気にしなくて大丈夫よ〗
「あ、あい」
き、きっと、これ以上聞いちゃいけないんだ!がくがくぶるぶる

ぴゅいきゅい『『おとうしゃん』』ぱたぱた
『ん?なんだ?』
あれ?双子がいつの間にかアルコン様の顔の前に?
ぴゅいきゅい『『かっこわりゅい』』
ビシッとアルコン様に…
『ぐっ』
ガクッ
あっアルコン様、くずれおちちゃった…

〖あら。あれが一番効いたわね〗
『そうですね。次から双子に一緒にいてもらいましょう』
『や、やめてくれ…』
アルコン様、泣きそうです。かわいそう

きゅいぴゅい『『おとうしゃん』』ぱたぱた
『な、なんだ?』
きゅいぴゅい『『だめだめ~』』ぱたぱた
『ぐうっ』
ぐしゃっ

「ふあっ」
『トドメだな、ありゃ』
おいちゃん、そんなはっきりと…
か、かわいそう。しくしく。
なんか、話を変えないと!きょろきょろ あっ!

「くぅ~、きぬしゃ~ん」
クゥと絹さんに聞きたいことあったんだった。

『ん?サーヤ、どうした?』
きゅるる『なあに?』

「あにょにぇ?おふちょん、ちゃくしゃん、きぬしゃん、ぬいぬい、わかりゅ。けぢょ、くぅ、にゃにちちゃにょ?」
昨日、なんでクゥが呼ばれたのか不思議だったんだよね

『あぁ、あれはな?おれの魔法の練習になりそうだからって呼んでくれたんだよ』
「ふにゅ?」
魔法の練習?
『そう。最初に会った時に、おれは空の妖精だけど、まだあんまり強い魔法が使えないって話をしたの覚えてるか?』
「あい」
たしか、空というより空間の魔法って…
『それで、今は精霊になったんだけど、普通よりかなり段階をすっ飛ばして精霊になったもんだから、ほんとならゆっくり習得するはずの魔法も使ったことがなかったんだ』
「ふぉっ」
サーヤと契約したり加護沢山もらったりしたから!
『それでもちろんまだ転移とかインベントリとか使ったことなかったから、せっかくだからって布団作りで練習させてくれたんだ』
「おふちょんぢぇ?」
どうやって? きゅるる『そう。私が布団の布を縫って、バートさんが提供してくれた布団からクゥが中身を転移させたの』
あっ そっかぁ。お布団開けたら爆発しちゃうもんね~
「にゃりゅほぢょ~」
ナイスアイデアだね~
『何回か失敗したけどな?』
きゅるる『でも、ちゃんと出来た。がんばった』にこっ
『あ、ありがとう』
おお!絹さんに褒められて
「くぅ、まっか」
てれてれだ~
『うっ なんだよ』
てれてれ~。うしし
きゅるる『ふふふ。かわいいわね』
『き、絹さんまで』
うへへへ。でも、クゥで遊ぶのはこのくらいにして
『遊ぶなよ!』
なんですか?
「くぅ~、きぬしゃん、おふちょんちょ、ちゃおりゅけっちょ、あいがちょ~」
お礼は大事!
『お、おう。どういたしまして』
きゅるる『どういたしまして。でも、あとでみんなのタオルケット、サイズなおす』
「ええ~」
きもちいいのにぃ
『サーヤ、毎朝あれだと大変だろ』
「う~」
すっごくきもちいいのにぃ
絹さんとクゥと話してると、バートさんが

『サーヤ、皆さん。それでは私はそろそろ帰ります』
バートさんが帰っちゃいます。
「ばーとしゃん、やっぱり、かえりゃにゃいぢぇ?」うりゅ~
せっかく仲良くなれたのに。もっと一緒いよ?

『サーヤ…ええ、残りましょう』
スパーン!
「ふあっ?」
〖ダメでしょう。帰りなさい〗
すごい、いい音したけど、バートさん頭大丈夫?
『ジーニ様。かわいいサーヤが引き止めているんですよ』
〖サーヤはもちろんかわいいけど、ダメよ〗
『ですが、主神は可愛くありません』
〖それは激しく同感だけど帰りなさい〗
ふ、二人が睨み合ってます。こわこわ…

『はぁ、分かりました。サーヤすみません。とてもとても不本意ですが、帰らなくてはなりません』
「あい」うりゅ
やっぱり帰っちゃうんだね?
『また来ますね。それまで元気で。魔法も練習して下さいね』
「あい。がんばりゅ。ばーとしゃん、こりぇ あげゆ」
昨日おいちゃんと折った折り鶴。
『これを私に?ありがとうございます。大事にしますね』
バートさんが鶴を大事そうに撫でてから胸ポケットにしまいます。
「あい」
『私からはこれを』
そう言うとバートさんの手の平に光が。光が収まるとそこには
「いち?」
『はい。これは結界石です。何か危険が迫った時に使って下さい。まあ、周りにこれだけの者たちがいますから大丈夫だとは思いますが、お守り代わりにお持ちください』
「あいがちょ~」
『どういたしまして』
サーヤももらった石をなでなでして、ポシェットに大切にしまいます。

すると、バートさんが周りを見て
『皆様、お世話になりました。一度天界に戻ります。次に来た時、皆様さぞお強くなっているでしょう。期待しております』ニヤリ
『お、おう』
みんな顔が引きつってます。声が出せたおいちゃんは勇者です
『皆様、くれぐれもサーヤをよろしくお願いいたします』
頭を下げるバートさん。
「ばーとしゃん」
〖バート、任せて。それから、主神とシアたちによろしくね(必ず伝えてちょうだい)〗
『かしこまりました。必ずお伝え致します』

『それでは、皆様、またお会いしましょう』
「ばーとしゃん、まちゃね」
バートさんに手を振ってバイバイします。
『はい。サーヤも元気で』

そう言ってキラキラキラと消えてしまいました。バートさんまたね。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます(*^^*)
バートさん帰っちゃいました。

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