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99章 くじ引き大会

 アカネの収めた付与金を使って、住民に対するプレゼント会が行われることとなった。

 プレゼント会はくじで行われる。くじには「特等」、「一等」、「二等」、「三等」、「はずれ」の5種類となっている。

 特等は「セカンド牛+++++」500グラムである。運が良ければ、最高級の肉をゲットすることができる。

「セカンド牛+++++」の当選者は2人。高級肉をゲットするのは、狭き門となっている。 

 1等は500万ゴールド。現金を欲しい人にとっては、肉よりもこちらがありがたいのではなかろうか。アカネが参加者なら、肉よりも現金を欲しいと思う。

 500万ゴールドは20人にプレゼントする。当選確率としては低いものの、大金をゲットするチャンスである。

 2等は5万ゴールドとなっている。金額としては多くないものの、些細なごちそうを食べることができる。

 2等は、980人にプレゼントする。当たる確率はそれなりに高くなっている。

 3等は「カップラーメン」50個だ。一人では食べきれないほどのラーメンを入手することになる。

「カップラーメン」は3000人にプレゼントされるため、多くの人間が非常食をゲットできる。 

 あたりは3等までとなっており、残りは外れとなっている。外れた人には、ポケットティッシがわたされる。ポケットティッシュを外れにするのは、こちらの世界においても共通なのかなと思った

「セカンド牛+++++」や現金をゲットできるとあってか、たくさんの人が並んでいた。全員が引き終わるまでに、かなりの時間がかかることになりそうだ。

「くじは一人1回となっています」

 2枚以上を同時にひいてしまった場合については、両方が無効となる。欲をかいてしまうと、お金や牛肉を失うことになる。

 最初は15歳くらいの女性だった。

 女性がくじを引くと、「ハズレ」と書かれた紙が出た。アカネはその人に対して、ポケットティッシュを渡した。女性は寂しそうに、ポケットティッシュを受け取っていた。

 二人目は三〇くらいの男性だ。髭を生やしていることから、クマのように感じてしまった。

 クマのような男性がくじを引くと、「ハズレ」と書かれていた。「ハズレ」を引いた男性に、参加賞のポケットティッシュを渡した。

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