145 続・みんな知っている…そして、やっと……！
次は豹さんのお兄ちゃんです。
「ひょうしゃんにょ！おにいちゃにょ！ばん！」
さあ、頑張るぞ！
『ぼ、僕もですか？えっと、適当で…』
なんかびくびく？食べたりしないよ？
『サーヤ…』
『きっと違う…』
フゥとクゥはまたサーヤがアホなこと考えてるな？と、確信。
「う？」
何が？サーヤは分かってません。
『はいはい。それじゃ』
『お願いしような』
フゥとクゥはまたサーヤは何も分かってないな？と、確信。
「あい！」
サーヤはまたまたキラキラおめめ、発動です。
じい〜
「おみみ、まりゅくちぇきいりょにぇ」
『そうだな。丸くて黄色いお耳だな』
「くりょもありゅにぇ。おはにゃみちゃいにぇ」
綺麗なお花の模様です！
『お花？』
フゥもじぃっと見ます。
『あっ 本当！黒いお花みたいね～』
「にぇ～」
サーヤのキラキラお目目攻撃は続く
『あ、あの…』
サーヤたちの悪気の欠けらも無いキラキラ攻撃に、無意識に後ずさろうとする豹さんのお兄ちゃん。だが…
ぽん、ぽんと両側からアルコン様とギン様が肩を叩いて一言
『『頑張れ』』
『えっそんな…』
なんでそんなガーンってお顔してるのかな？さあ、続きいきますよ。
「おにいちゃ、ちっぽ、みちちぇ？」
上目遣いで首を傾げてお願いです。もちろん無意識です。
『うっ』
なんでお顔赤いのかな？ちょっと後ろに行っちゃった？でも…
『ほらぁ 見せてあげてぇ？』
〖見せるくらいならいいでしょ？〗
今度は結葉様とジーニ様の最強コンビです。逃げられません。
『え？え？』
〖サーヤ、男の子だから触るのは照れちゃうから我慢してね〗
「あ～い」
分かった～。
きゅいきゅい『ねぇねぇ、ぼくならいい？』
サーヤの代わりにスイが立候補です。
『そうね～いいんじゃなぁい？それでサーヤに教えてあげたらぁ？ねぇ？』
『は、はい』
豹のお兄ちゃん、スイならいいって！
きゅい～『やったぁ～』
「やっちゃ～」
結葉様とスイがナイスプレーです！では、さっそく
「ちっぽ にゃがいにぇ～」
きゅい～『ながくてすべすべ～』
二人でキャッキャとしてたら
『こんなことも出来るよ』
そう言ってお兄ちゃんは少し笑いながらスイをしっぽでくるんっとして持ち上げました！
「ふわ～しゅご～い」
パチパチパチ！
きゅい『ちからもち～』
ぴゅい『スイ、いいな～』
「いいにゃ～」
きゅい『いいでしょ～♪』
『そ、そうかな？』
豹のお兄ちゃんがなんか照れ照れ？
『ふふっ もう仲良しねぇ～』
〖良かったわねスイ〗
きゅい『うん！なかよち！』
結葉様とジーニ様が下ろしてもらったスイをなでなでします。
『え、あの？』
なんかお兄ちゃん、おろおろ？
〖ふふ、あなたも慣れなさい。もっと楽しんでいいのよ〗
『は、はい』
今度は、なんかうるうる？
「みんにゃ、にゃかよち！」
嬉しいね～♪
〖そうね～仲良しよね？〗
「あい！」
仲良したくさん！
じゃあ、続きです。
「おめめ、やしゃしいけぢょ、ちょっちょ きりっ？」
こう、おめめがぴって。指で自分のお目目のはしっこピッて持ち上げます。
〖いや～ん♪そのお顔も可愛い～♪〗
ジーニ様、なんでもあり？
『そうだな。優しげだけどちょっとキリッとしてるな』うんうん
クゥも頷いてます。あれ？なんかキラ？おめめをじーっと見つめると
「ふあ～きりぇ～♪おしょりゃちょ、おひしゃま～！」
キラキラお目目でぐいぐい見つめます。
ぴゅい？『おそら？』
きゅい？『おひさま？』
『どういうこと～？』
みんなで覗きこみます！じーっ
『え、え？』
あせるお兄ちゃん
ぴゅいきゅい『『あっ』』
『ほんとだ～お空とお日様だ～』
そうでしょ？ハクたちもそう思うよね？
『ほんとね～空色と黄色？』
『金にも見えるな～』
〖空とお日様ね～凄くいい例えね〗
『すごいわぁ サーヤ』
「えへへ～」
ジーニ様と結葉様がなでなでしてくれます。やったぁ！
フゥとクゥも褒めてくれました！
『あ、あの』おろおろ
『無駄だ。諦めろ…』
『気持ちはよくわかるけどな…』
『『耐えろ』』
『は、はい』
アルコン様とギン様も通った道なんだと悟ったおにいちゃん。三人で遠い目です。
「おみみちょ、ちっぽみょ、おひしゃまちょ、ちゃんぽぽ！」
『ん？お日様は分かるけど』
『たんぽぽ？』
フゥとクゥが不思議そうです。
「ちゃんぽぽ、はりゅにょ、きいりょいおはにゃ。はりゅでしゅよ～おちえてくりぇりゅ」
かわいいお花！あと、食べられるんだよ。じゅるり。
『ヒッ』ぞくうっ
〖サーヤ、食べられるお花なのね〗
『あららぁ。お口拭きましょうかぁ』ふきふき
「う？」
『なるほど。これから春ですよ～って教えてくれる黄色い花なのね？』
「あい！はりゅ ぽかぽか」
お昼寝したくなるよね～
『そうだな。二人とも春みたいなぽかぽかな感じだな』
「あい！」
ぽかぽかほんわか春だよ～♪
〖ふふ。そうね〗
『それじゃあ、いよいよねぇ』
「あい！」
いよいよ名付けです。サーヤがんばりました。でもなぜでしょう？サーヤよりうさちゃんのお姉ちゃんと、豹さんのお兄さんがぐったりしてます。
「う？」
どしたのかな？
『大丈夫よ』
『気にしないでやってくれ』
『そうだな』
『それがいい』
なぜでしょう。フゥとクゥ、アルコン様とギン様も同じ目をしています。
「うにゅ～？わかっちゃあ」
なんだろね？
『それで？』
『どうするの？』
フゥとクゥがどうするの？って。
「あい。うさちゃんにょおねいちゃん、ちりょくちぇ、ぴんくちょ、ちょっちょあか、ぽかぽか、はりゅみちゃい」
ふわふわの白いお耳に～ちょっとピンクと赤いのかわいい～♪
『そ、そんなことはっ』
あれ？赤くなっちゃった？
〖ふふっそれで？〗
「あにょにぇ、はりゅにしゃく、しろくちぇ、ぴんくにょ、おはにゃありゅにょ」
かわいいんだよ～♪
〖春に咲く白くてピンクのお花？なんだか聞くだけでかわいいお花の気がするわね〗
『はい』
お姉ちゃん、なんか真剣？
「おねいちゃにょ、おめめみちゃい、かわい、あかいみ、にゃりゅ。あみゃいにょ」じゅるり。
ぴゅいきゅい『『また』』
『お口きらきらだね～』
何ですか？じゅるり。
『えーと、まとめると？白くて、ピンクとちょっと赤で、ぽかぽかの春みたいだから』
フゥがクゥを見て
『春に咲く、白くてピンクのお花で、うさぎさんの目みたいに可愛くて赤い実がなると』
クゥが双子を見て
ぴゅいきゅい『『あま～くて』』
双子がハクを見て
『おいしい実だね～』
うんうん。って頷いて、フゥとクゥと双子とハクがまとめてくれました。なんか、さいご気になるけど
「あい。さーにゃにょ、いちびゃん、すちな、さくらにも、にちぇりゅ」
『あら～ サーヤの一番好きな花に似てるのねぇ 羨ましいわぁ』
結葉様？結葉様はもうお名前つけたよ？
「しょりぇじぇにぇ、かんじは、こう」
かきかきかき
「山（やま）桜（さくら）桃（もも）っちぇ、かいちぇ～」
『……ごくっ』
お姉ちゃん、手を組んで前のめりです。
「ゆすらっちぇ、よみゅ」
〖山桜桃（ゆすら）可愛い名前ね～〗
『はい。かわいいです』
嬉しそうに笑ってくれてます。
「よかっちゃ～」
みんなもいい名前だねって笑ってくれてます。
〖じゃあ、決まりね。次は〗
「ひょうしゃんにょ、おにいちゃん！」
『は、はい』
緊張してる？背筋としっぽがピーンです。
「えっちょ～、ひょうしゃんにょおにいちゃん、ぽかぽかにょ、きいりょちょ、くりょいおはにゃちょ、きりゃきりゃ、おちょりゃちょ、おひちゃまにょ、おめめ！ぽかぽかにょ、はりゅみちゃい」
『ぽかぽか暖かい黄色に、黒いお花、きらきらの空色とお日様の目。ポカポカの春みたい』
『二人とも春みたいなんだな』
ぴゅいきゅい『『ぽかぽかで』』
『優しい感じだもんね～』
『『春のお天気みたいに』』
『『『ぽかぽか～』』』
フゥとクゥとちびっ子同盟みんなでまとめてくれました。
『う、うぅ』
あれ？お兄ちゃんもお姉ちゃんも真っ赤？まっいっかぁ～
「じぇみょにぇ～ちょっちょ、まよっちぇちぇ～」
〖あら、迷ってるの？じゃあ、また書いてみて？〗
「あい」
またまた地面にかきかきかき
「日向」「春陽」
「こっちが、ひにゃたぼっこの日向（ひなた）」
「こっちが、春（はる）の、陽（ひ）おひちゃまっちぇ、いみぢぇ、春陽（はるひ）」
『また、素敵な言葉ね～』
結葉様、うっとりしても、あなたの名前はつけ終わりましたよ？
〖どっちがいいか迷ってるのね。う～ん、確かに迷うわね～？あなたはどっちがいい？〗
『え、ぼ、僕ですか？』
ジーニ様に急に聞かれてびっくりしてます。
〖そうよ。あなたの名前だもの。どっちがいい？〗
そうだね！決めてもらっちゃお！
『あ、あの。どちらも好きなんですけど、せっかく春みたいと言って貰えたから、春がつく、春陽がいいです』
お兄ちゃんはあんまり迷わずに決めたみたいです。
「ほんちょ？やじゃにゃい？」
そんなに簡単に決めて平気？
『とんでもないです！どちらも素敵で迷います！でも、サーヤちゃんが春のお日様って言ってくれたの嬉しかったから、春陽でお願いします』
真っ直ぐなおめ目で言われました。
「わかっちゃあ～」
気に入ってくれたみたいです。よかった～。
〖それじゃ、サーヤ頑張って〗
「あい。おねえちゃん、山桜桃（ゆすら）、おにいちゃん、春陽（はるひ）どうでしゅか？」
お目目みて、聞きます。
『私は山桜桃（ゆすら）』
『僕は春陽（はるひ）』
『『よろしくお願いします。サーヤちゃん』』
ぴかーっ ぽよんぽよん
「ふぎゃ？」
ぽよん？なんだろ～？
☆。.:＊・゜☆。.:＊・゜
お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m
やっと決まりました。…と、思いますよね？……ふふ
