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142 ちょっと休憩……

漢字に目覚めてしまったみんなの気迫に押されていると、
バートさんがうさちゃんのお姉ちゃんと、豹さんのお兄ちゃんと一緒にお茶を持ってきてくれました。

『さあさ、一度一息入れましょう。サーヤにはもうひと頑張りしてもらわないといけないですしね。その間にジーニ様には青葉を見てもらいましょう』
そうだね~ちょっとちゅかりぇちゃ~…

「うにゅ?」
もうひとがんばり?

『おや。お忘れですか?こちらの二人の他に、まだ動物たちも待ってますよ?』にこ
「ふぁ!?」
そ、そういえば…
『思い出されましたか?モーモーさんたち』
「あ、あい。しょうでちた」
ま、またたくさん…
『それは良かった』にっこり。
「あ、あい」
何故でしょう…バートさんのにっこりには副音声がついてる気がします。
『何か?』
ぶんぶん。首を振っておきます。
〖サーヤ、分かるわ〗
『そうねぇ』
『そうだな』
『そうですね』
ジーニ様、結葉様、アルコン様に撫でられ、ギン様にはしっぽでもふってしてもらいました。みんな仲間…

『皆様、お茶ですよ』にっこり
『『『『は、はい』』』』
みんなと一緒にこくこくしているサーヤでした。

椅子に座らせてもらって、お茶の時間です。今度ははちみつレモン水のシャーベットでした。
かき氷に近いかな?こういうのはきっとおいちゃんです。

「おいち~おいちゃん?」
ちょっと熱くなってた喉に染み渡ります。
食べながらバートさんに聞くと
『そうですよ。やはり分かりますか?』
「あい」
やっぱりおいちゃん。

『先ほど、『サーヤの喉がそろそろ熱いだろうから、何かひんやりしたものがいいな』と仰いまして、ぶつぶつと何か呟いたと思いましたら、たちまちはちみつレモン水を凍らせまして風魔法でそれはもう、器用に削られて…『やっぱりかき氷機作るしかねぇな~』と一言…』ふぅ…
遠い目をして話すバートさん。
「おいちゃん、しゅごいにょ」
深く考えちゃダメなんだよ。
『はい。本当に』
「しゃいごに、しりょっぷ、かけちゃ?」
味濃いとこあるもんね。おいち。
『そこまでお分かりですか。サーヤも凄いですね』
「えへへ~」
それほどでも~♪
「ばーとしゃんちゃちみょ、たべちゃ?」
どうだった?
『はい。一足先に頂きましたよ』
『『美味しかったです』』
「よかっちゃ」
おいしいよね~。
『さあ、溶けないうちにどうぞ』
「あ~い。おいちいね~」しゃくしゃく
ふと、みんなの方見ると、やっぱり固まってました。
「ちょ、ちょけちゃうにょ?」
おそるおそる声をかけると、みんな一気に…ん?一気?
「あっじゃめ~ぇぇぇ」
そんな食べ方したらっ

キーンッ

『うおっ』
『いたたた』
みんな頭抱えちゃいました

「お、おしょかっちゃ」
冷たいものそんな急いで食べたら…
『ふっ』
え?
「ば、ばーとしゃん?」
今…
うさちゃんのお姉ちゃんと、豹さんのお兄ちゃんを見るとばっと目をそらされました。
「ふぇっ?」
『サーヤ?何か?』にぃっこり
「う、ううう」
首をぶんぶん振ります。
『そうですか』
こくこく今度は縦に振ります。わ、わざとだ…絶対…

『ふふふふ…』

みんながキーンから回復してきました。みんな大丈夫?ハラハラして見守ります。

『痛たたたぁ』
結葉様がこめかみの辺りゲンコツでグリグリしてます。
〖何だったの?〗
他のみんなも、こめかみの辺り押さえたり、片目つむったりして不思議そうにしてます。

『ふっ』
ビクッ!ま、また…

〖バート?こうなるの知ってたわね?〗ぴくっ
ジーニ様鋭い
『何をおっしゃいます。私が知るわけないじゃありませんか』ツーン
えっそうなの?しれっとしてるけど…
うさちゃんのお姉ちゃんたち見ると涙目でふるふる首を振ってます。やっぱり知ってたんだ…

『それに、皆様が慌てて食べようとなさった時、サーヤが止めましたよ?ねぇ?』にぃっこり。
「ふ、ふえぇぇ?」
そりゃ止めたけど!今のぜったいわざとだ!サーヤは口をぱくぱく

『そういえば』
『だめーって』
『聞こえたかも~』
フゥやハクたちが思い出したように言います。

「あ、あい。ゆっちゃ」
間に合わなかったけど

ぴゅい『どうして』
きゅい『わかったの?』
「ちゅ、ちゅめちゃいにょ、きゅうに、ちゃべりゅちょ、きーん、にゃりゅ」
かき氷とか、アイスとか

『そうなのぉ~?いいこと聞いたわぁ』
〖次の時気をつけられるわね。ありがとう〗
「ふぇ?」
結葉様もジーニ様も怒ってないのかな?

『それにしても何で冷たいものを急いで食べると痛くなるんだろうな?』
アルコン様、そういう難しいことはおいちゃんに聞いてください。
『不思議ですね。ん?サーヤも何で不思議そうな顔してるのだ?』

不思議そうにしてたらギン様が聞いてきました。

「まにあわにゃかっちゃ、おこりゃにゃい?」
サーヤがもうちょっと早く気づいたら、みんな痛い痛いならなかったでしょ?

『『『〖え?〗』』』
「ふぇ?」みんな驚いちゃった?

『何でそう思ったのぉ?』
なんでって、いつもサーヤ遅いから…
『誰もそんなことで怒らないぞ?』
でも、前はいつもみんなに…あれ?
『そうだぞ。それにサーヤは教えてくれようとしていただろ?』
「あ、あい」
前って、みんなってなんだっけ?
〖サーヤ、大丈夫よ。みんな初めての体験でむしろ喜んでるわ。ね?〗
ジーニ様がなでなでしてくれます。なんか、ぽわって温かいです。
『そうよ!』にこっ
『そうだぞ!』にかっ
フゥとクゥが笑ってます。
ぴゅいきゅい『『つめたいの』』
『キーンするの~』
『『覚えた~』』
『『『キーン!』』』
フゥたちもちびっ子同盟も楽しそうです。
「しょっか~」
ちょっとホッとしました。

『ほっほ 今回、イタズラがすぎたのは』
『バートさんだのぉ』
じぃじたちがおかしそうにバートさんを見ます。
『そうですね。サーヤすみません。ちょっとやりすぎましたね。つい、面白かったもので』
にやっ笑いました!やっばりわざとだった!
「ぶー」
ほっぺたふくらんじゃいます。
『ふふ、すみません』
バートさんが頭なでなでしてくれたので許してあげます。
『ふふ。ありがとうございます』
いえいえ。

あれ?なんかみんなもホッとしてる?気のせいかな?

『さあ、食べないと今度こそほんとに溶けちゃうわよぉ』
〖食べましょう。今度は慌てずにね〗
結葉様とジーニ様の言う通りです!
「あ~い!」
食べよう食べよう!溶けないうちに!



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