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第5話 アイカと年下な男の子(5)

 大変に危惧、困った顔の様子と声音で呟き、囁きながら問う。

 他の者達……。自分以外の妃、妻達、古くから、以前から……。


 そう、今、今のところ……と、いうか?


 今! 只今の! 此の国の女王アイカの最大のライバル、敵、好敵手になる女性……。ジャポネの女王であり。自身に優艶に甘えた戯れる女の子のような華奢な肢体を持つ、二国の男王である健太の最初、古く。そして永遠の妻でもあり。女王アイカの身の上、身分が西太后だから。真反対、逆の方位でもある身分、身の上の東太后であるシルフィーが自分自身……。



 そう、此の国の女王アイカ自身へと嫉妬心を募らせ不満を漏らす。

 ……どころでない。

 嫉妬心と不満、不快感と、己と主……。主と言っても? ウォンではなく、女王アイカに只今、淡く甘く、甘え、戯れる可愛い王さまと女王アイカの二人に対して猜疑心を募らせ、邪な感情と想いが募り。邪な策と陰謀を使用、張り巡らせて、自分達新婚ホヤホヤの夫婦を陰謀に陥れるのではないか? と、己の顔色を緑から薄く青色へと変化させながら危惧する。

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