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第4話 アイカの不満(25)

 このエルフの麗しく煌びやか女神、女王、奥さま、お姉さまと。既に四人の子……。

 中世の日本で言う、【元服】を終えた子供達四人を産み、育てているお母さまには、とても見えないような若さとみずみずしさ。艶やか麗しい容姿を持つエルフなお姉さまは、己の智謀と采配で、自身の主、夫である健太を陰から支え、二国の王、覇王へと昇りつめ、君臨させ、玉座に座らせた賢母だから。此の国の女王アイカのようには身心共に甘くはない。ないのだよ、と。意味深に話しをする。進めるのだが。

 う~ん、確かに? 遠目からジャポネの女王シルフィーのことを見て確認をすれば、此の国の女王アイカのように異性に対して寄り添い甘えるように見える。見えるぞ! と、言っても?


 此の国の女王アイカのように、元彼? 元婚約者? 元漢王……?



 それとも? 女王アイカの元主、夫になるのかな? と、話題と論議が、先程から周りで多々繰り広げられる最中の二人ではあるのだが。

 今は取り敢えず此の国の女王アイカは二国の男王である健太の妻、妃だからウォンとの甘くて官能的な戯言、戯れは不倫になる。なるのだから。

 二国の男王である健太は、此の国の一領主、己の妻の直属の近衛隊の隊長、騎士(ナイト)に、自身の妻をNTR……。



 そう寝取られる寸前、上体へと堕ちっていると言うか?


 そう言う危険極まりない優艶な恋愛を御二人──。女王アイカは、このスリルを楽しんでいるのだろうか? と、遠目、傍から見て思える此の国の女王さまとは違い。

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