第4話 アイカの不満(24)
この通りで、この場所なのだよ。女王アイカの持つ、武、勇、力。この地でも最高位に値をする三つの能力のことを思案、考慮しても勿体無い。勿体無い気もするのだが。
それでも此の国の女王アイカは、二国の男王、少年アイドル王の妃……。
そう、この話し。物語の冒頭シーンのように、少年アイドル王である健太と夫婦らしく戯れ、仲良くしていたシーンを思い出せばわかる通りで。健太の妻で間違えないと思われるから。
少年アイドル王が、己の妻の身を案じ、危惧して後方──。後詰めの位置へと配置──。
いつ何が起こるかわからない戦場だから。
いざ、自分達二国の両軍が破れ敗走……。
その時に、直ぐにでも、混乱を生じないで退却できる。できるから。二国の男王である健太から離れた位置──。後詰に近い位置へと配置されているのかも知れない?
と、いうことはないか?
多分、多分ね?
だって異世界からきた。きて、瞬く間にこの地の至る所を占領──。
【ジャポネ】と言う名の国を建国したエルフの女王シルフィーは、二国の男王である少年アイドル王健太の真横で、常に仲良く。夫婦水入らずで、馬上に座り並び、だけではない。
大変に仲良く、夫婦らしく、和気藹々とした会話、だけでないか? ないようだね?