第14話 何が何やら?(6)
「そうでしょ、あなた~?」
「はい。そうです。ごめんなさい。エルさん……」と。
何故なのかは? 僕自身にもわからない。理解が出来ないが。またエルさんは僕の心の中を読んで、確認をしてきた。
そう、エルさん自身は悪くはない。僕の方が悪いのだと、彼女は遠回しに告げ、諫めてくるから僕は謝罪をした。したのだ。更に言葉を加えながら。
「本当にごめんなさい。ごめんなさい。エルさん……。僕はこの日本の漢。サムライらしくない如何わしい行為……。破廉恥極まりない行為をエルさん。貴女にして、堪能しました。本当エッチ、スケベな僕でごめんなさい。許してください。エルさん……。」と。
僕は再度エルさんに謝罪をしながら起き上がろうと試みるのだ。
だってスケベ、変態な僕は未だ、エルさんの、この世の物とは思えない程の柔らかく。僕の頭の後頭部、頬へと柔らかさをヒット伝えながら。彼女の温かさ……。
そう、家の母さんのような労りと愛情、温かさを伝える股、お膝へと。膝枕を未だしている。させて頂いている身分、身の上だから。僕は慌てふためきながら、己の頭を起こそうと試みる。