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第14話 何が何やら?(2)

 特にさ、昨晩彼女が着衣をしていた鋼甲冑──。

 大変に傷つき汚れていたから。僕は彼女が着衣をしている甲冑を脱がし。彼女の大変に汚れた肢体を温かい湯で濡らしたタオルでドライしたのだが。

 その時の彼女の肢体を見て驚愕──。

 エルさんが美の女神の絵画よりも美しい。美しすぎるから僕は驚愕をしたのだ。

 ……だけではないのだよ。

 己? 男の性、理性を押さえるのに必死! 必死だったよ!

 僕の腹部の下にある物に。

『我慢しろ!』、

『耐え忍べ!』、

『この美しい者……。美の女神さまは……。僕達の物ではない。他人の物。物なのだ……』と。

 僕は言い聞かせながら。男の性と言う物を抑え込み、エルさんを看病したのだが……。


 ん? 待てよ? 僕って確か他界! 死んだ筈では? 自分自身の首の骨が折れて……と、僕が思えばね?

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