第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(38)
また、こんな二人の様子……。
プラウムとエリエの姉妹の様子なのだが。余り良く無い。不服、不満、呆れように。呆れ返って苦笑を漏らしながら凝視する。しているのは、敵のミノタウロスのアマゾネス達ばかりでない。
プラウムとサラの仲間──。同じ国内、此の国に多々ある大小様々な、アマゾネスの領主、酋長、族長達も余り良い顔をしない。と、不快に思い募らせている。
エルフの女は直ぐに異性へと媚びを売る。売りして、己の力を誇示、強めようとするから情けない女(やつ)、ふしだらな女(やつ)、どうしようもない女(やつ)だ。エルフの女(やつ)はと、罵り、蔑み、高笑い。苦笑をしながら。
オーク(自分)達アマゾネスは、誇りある戦士の血を持つ種族だから。己の肢体を餌に、オス達へと媚びを売り。守護してもらおうとは思わぬ。と、各自が思いながら。その場、この場を苦笑しながら後──。
「いくぞ~。お前達~」と。
まあ、今回、この度のミノタウロスの集落襲撃戦は、余り大きな戦ではないので集められた。参加したオークの集落は数が大変に少ない。