第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(34)
そしてなれば、今迄、自分達を必要以上に追いかけ、追い詰め殺傷──命を奪おうとしていた。下知を下し。
『いけぇえええ~! いけぇえええ~! 突撃──! 突撃──!』
と、叫び、下知を下していた魔王の如き、この地、この辺りでは見たこともないようないで立ち──。妖艶、官能的、艶やかなダークエルフの少女が自分達……。ミノタウロスの戦士達へと女神、巫女、シャーマンらしい緩やかな慈愛に満ち溢れる笑み、微笑みを自分達へと降り注ぎながら命を助ける。もう酷い事はしない。させないから。貴方達も私の許へときなさい。さぁ~、早く~。早く~。きなさい。貴方達~と、言わんばかりな慈愛に満ちた笑みを浮かべ無言の様子で誘い。誘うのだ。
それも? 巫女、シャーマンらしく、巨大な獣、野獣に神々しく跨りながら、ダークエルフの少女サラは、自身の両手を大きく広げ、己の持つ傲慢な乳房を反らし、張り。曝け出し、威風堂々とした様子で、姉のプラウム嬢のようにミノタウロスの戦士達を誘う。
自分の下僕、臣下になれ、加われとね。