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68 はっちみ~つ♪はっちみ~つ♪

ただ今、おいし~い♪はちみつを椰子の実もどきパンにた~っぷり!かけて、新たにフライとフルーが見つけてくれたレモン色のひょうたんもどきのレモンジュースに、やっぱりた~~っぷり!はちみつを入れたはちみつレモン水を飲みながら、ハクたちのお話を聞いています。

「うまうま♪おいち~♪」
『おいしいね~♪』
ぴゅいきゅい『『あま~いの~♪』』
『『しあわせ~♪』』
『『『とろけちゃう~♪』』』
ほっぺた落ちないように押さえなきゃ!

はっちみっつ・はっちみっつ・うっれしいな~♪♪

あんよが勝手にパタパタしちゃうのは仕方ないんですよ。と~っても美味しいです!はちみつをこんな贅沢な食べ方なかなか出来ないよ!
そういえば、はちみつは体にも喉にも、あとはお肌にも髪にもいいんだったよね?

ひゅお~
「うにゅ?」
あっあれ?寒気が?きょろきょろ
『サーヤ~?』
ぴゅいきゅい『『どうしたの~?』』
「うにゅ?ちょっちょ、しゃむかっちゃ?」
ひゅお~って?
『『ええ~寒いの?』』
『『『だいじょうぶ~?』』』
「あい。もう、だいじぶ」
『そう~?』
「あい」
きっと気のせいだね。
ひゅお~ぞくうっ
あ、あれ?

はちみつをご馳走してくれたハチさんたちは、ジャイアントビーっていうハチさんなんだって。なんとサーヤと同じくらいの大きさあるんだよ。大きな真っ黒のお目目がとっても可愛くて、体は黄色と黒のしましま模様です!
しかも!なんとビロードのようなもふもふの持ち主なんだよ!たっくさんもふもふさせてもらいました!
女王様はさらにもふもふと、素敵なマフラーのようなもふもふが首元にあるとってもキレイなハチさんです。さすが女王様です!触覚もぴょこぴょこかわいい♪

『それでハク。どういう訳でこうなったんだ?』
ギン様が訳分からん!という顔でハクに聞いてます。でも、しっかりはちみつパンは食べてるよ。

『あのね~。サーヤたちがスイとモモのお父さんのお名前決めてる時にね~』
ハクもはちみつパンから顔を上げて話し出します。お口の周りにはちみつついてるよ。ぺろんっ。あっ、舐めた。

ぴゅ『きまったの!』
きゅ『アルコンなの!』
お父さんの名前と聞いて双子が話に飛び込んできた!お顔はベタベタです。

『そうなんだ~。かっこいいお名前だね~。良かったねぇ』
優しいハクはニコニコ双子におめでとうします。

ぴゅきゅ『『うん!』』
双子もハクに良かったね。と言ってもらえてとってもニコニコです。

『くくっ 話の腰を折ってしまってすまんな。これからはアルコンだ。よろしくな』
アルコン様はそんなやり取りを見て、謝りながら自己紹介。

『大丈夫だよ~。よろしくね~アルコン様~』
ハクは全く気にしてないからやっぱりニコニコです。

『それで?』
ギン様が先を促します。お話がそれちゃったの気にしたのかな?ちょっと怖い?

『あ、そうだったね~。それでね~』
のんびりハクが続けます。癒しです。あとでもふらせてもらおう♪

『ぼくたち、じゃまにならないように森にご飯探しに行ったんだ~』
『『『さがすのとくい~!』』』
『『採るの得意~!』
そうだったんだ~。みんなありがとう

『それでね~木の実とか見つけてたら、妖精トリオがね』

『はい!いいにおいしたの!』
『はい!あま~い あま~い♪』
『はい!いいかおり~♪』
順番にお手手あげて教えてくれます。可愛い~。あっ、おててベタベタだ。

『それでね、フライとフルーが探索してくれたんだけどね~』

『あのね、大きなハチさんがね、キレ~なお花にいたんだよ』
『でもね、木の上から大きなクモさんが狙ってたの』
おててペロペロしてます。

それで、見つけたはいいけど体の小さい二匹は自分たちの手には負えないって、急いでハクたちに報告したんだって。

『そしたらね~妖精トリオがね~』

『はちさん!』
『おともだち!』
『たすけなきゃ!』

『って、なってね~』
なんかね、植物系の妖精さんは、普段から花粉を運んだりしてくれるはちさんたちと、とっても仲がいいんだって。

『それでね、みんなをぼくの頭に乗っけて助けに行ったらね~』

『はちさん まにあったの!』
『よろこんでくれたの!』
『ありがとしてくれたの!』
ほっ。そっかあ、良かったね!

『だけどね~』

『クモさん怪我してたんだ』
『赤ちゃんもたくさんいたの』
実はこのクモさん、先にジーニ様に傷を治してもらっています。足が取れたりして、かなりの重症だったんだよ。

『どうしてこんなことになってるの~?って、ぼくクモさんに聞いたんだ~。そしたらね、クモさん悪い人間に捕まりそうになったんだけど、なんとか必死に逃げてきたんだって~』

「ふぇ?」
なんですと?人間?
人間に襲われた?
ジーニ様が蜘蛛さんたちと一緒に戻ってきました。ジーニ様が説明してくれます。

〖この子達はね、おしりから色んな糸を出せるんだけど、中には上質な布が織れる糸を出す子がいるの。この子がそうね。人間の中にはそうしたクモを無理やり従えて、金儲けしようとするやつがいるの。この子だけならもう少し上手く逃げれたんでしょうけど、小さな子をたくさん抱えながらだと難しかったんでしょうね。可哀想に…でもよく頑張ったわ 〗
大きなクモさんは大人しくジーニ様に抱っこされて撫でられています。本来はこんな風に大人しい子なんだね。

「しょっか~ ごめんにぇ。いちゃかっちゃにぇ。もう、だいじぶ?」
同じ人間としてなんだかとっても悲しい。
それが伝わったのか、小さいクモさん達が膝の上に登ってきてくれました。全部で七匹。こんなにたくさん。守るのは大変だったね。「ごめんにぇ」と言いながら撫でてると慰めてくれてるのかスリスリと頭を擦り付けてくる。「あ
いがちょね」というとさらにスリスリ。かわいい…

『それでどうなったんだ?』
ギン様がハクに話の先を言うように話すと、みんなハッとしました。
みんなでサーヤたちを見てほっこりしていたので、話の途中なのを忘れていました。

『そうだったね。それでね~、なんとか逃げてきたのはいいけど、怪我が酷くて、弱っちゃってね~。それでも小グモさん達に何か食べさせるために最後の力を振り絞ろうとしてたとこだったみたいなんだ~。それだったら、ぼく達のところにおいでよって言ったんだよ~』
ハク、やっぱり優しい。そうだね。うちに来ればみんなもいるし、ご飯もあるもんね。なんたって神様いるし!

『でもおなかぺこぺこ』
『みんな動けないって』
フルーとフライがサーヤにかけ登ってこぐもちゃんたちに『『ね?』』って聞くと、子グモさんたちがうんうん。って頷いたように見えました。
そっかあ~お腹ペコペコだと動けないよね。なでなで。

『そしたらね~』
『はちさんがね~』
『うちにおいでって~』
え?ハチさん、自分が食べられそうだったのに?
今度は妖精トリオがサーヤの頭にとまって、頭の上からサーヤのお顔を覗き込みながら言います。落ちないでね?

『はちさんがね~ 僕達にもお礼したいから、一度お家に来てって、ここから近いからって』

『だからね~』
『いってきたの~』
『はちさんのおうち~』
ハチさん、優しい。

『クモさんがごめんなさいしたら、クモさんにも果物とか、はちみつとか、わけてくれたんだよ』
『クモさん少し元気になったんだ』
ハチさん、ほんとに優しい。

『それでね~、はちさんの女王様にもごあいさつしたんだ。女王様もありがとうしてくれてね。それからサーヤのことも話したんだよ~』
「ほえ?」
サーヤのこと?何を話したんだろ?

『そしたらね~』
『じょおうさまがね~』
『いってくれたんだよ~』

「うにゅ?」
何を?

『サーヤにもおいし~いはちみつ』
『たっくさん食べてほしいって!』

『ね~♪』
『『『ね~♪』』』

「ふあっ?」
なんですと?

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