エルフな勇者さまの苦悩?(4)
私自身も、困ってしまって、ワンワンな状態へと陥る。陥っている状態なの。なのだ。
だから私自身も、今後このひとの処置をどうしたらいい。いいのだろうか、と。思案の最中なのだ。
「うぅ~ん、う~ん、宇宙人さん~。素敵~。素敵だ~。ぼ、僕は、貴女を一目みて。一目惚れと言う奴をしてしまいました……。だから宇宙人さん。ぼ、僕と結婚をしてください。お願いします。します……。ムニャ、ムニャ……」
こ、こいつ、ゆ、許さん! 許さない! ぜ、絶対に殺してやる! 殺して……。私以外の女の名をまた呼び、呼んだのだ。
それも? 私という者がいながら。魔王の奴は、他の女性……。
宇宙人さん好きだ! 結婚をしてくれ! と、妃、魔族の女王陛下、妻になった私のことを蔑ろにして。妻以外の女の名を呼び、結婚をして欲しいと、寝言で呟いた。呟いたのだ!
と、いうことだから?
私の想いと、今後の行動は、完全に決まった。決まったのだ!
そう、妻である私を捨てたこの男を殺してやる! 殺してやるのだ! と、魔族の女王なった私は思い。決意を固めるのだった。
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