第8話 驚愕! 驚嘆!(12)
そう、我が家。僕が一人で住み暮らすアパートへと連れて帰り介護をし、保護をするのだ。と、思うのだよ。
と、僕自身も決めた! 覚悟と責任を負うことを僕は己の意思で決めたのだ。
だから寝ている彼女……。
まあ、宇宙からこの地球──。
それも? 日本の広島県の、こんな中国山地の奥の町へと遊びきた金髪ロングで大きな笹耳を持つ、未だ名前すらわからない。知らない衰弱、荒い息遣いを漏らしながら睡眠している彼女──。
多分? 僕が声をかけても聞こえないだろう? と、思われるけれど。
「ちょっと待っていてね。彼女~。宇宙人さん……」
と、告げて。
僕は己の愛車であるマツダのボンゴカスタム仕様から離れる。ちゃんと車のエンジンと室内ヒーターをかけながら。愛車を後にして、また僕は片づけ……。
そう、未だ片づけ終えていない商品や雑貨、荷物、販売台等の片づけを黙々と沈黙。慌てふためくよう続けるのだった。
それも? ちゃんと、時々は彼女──。宇宙人さんの安否確認をしながら片づけを続ける。
自分自身が大変に男らしい者だと、自画自賛しながら続ける僕だったのだ。
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