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よしあきくんの悲しみ

よしあきくんは幼稚園の教室に入ると

クラスの子供はよしあきくんを避けるように移動しながら遊んでいた

そんなクラスの子供を見ているとよしあきくんは悲しい気持ちになっていった

よしあきくんは普段、結構乱暴者で、
誰かがおもちゃで遊んでいると行きなり来て、そのおもちゃを取り上げてさわいでいるような子供であった

先生に怒られるとブーブーいいながら
あんまり反省した様子もない

そんな事をしていたらいつの間にか他の子供たちからけんえんされていた

それでもよしあきくんは当初、あんまりどーでもいいや、あんなにヤツら
と思っていた

なぜ、よしあきくんはこんなに荒れていたのか

実はよしあきくんの家庭はよしあきくんが生まれた時から家族が荒れていたからだ

よしあきくんの父親はいい加減な人で、あんまり仕事をしないくせに、パチンコをよくやっていたし、よしあきくんの母親は家事をあんまりしないし、よしあきくんのめんどうもいい加減に見ていたからだ

そんな事もあってか、よしあきくんは毎日寂しくて、そんなストレスからよしあきくんは荒れるようになっていった

よしあきくんも出来ればみんなとうまくやっていきたいと思っていたが、つきあい方をよくわからないよしあきくんは、どうすればいいのかわからなかった

しかしそんな事はみんなにはわからなかったので、状況は悪化するばかりだった

よしあきくんは一人退屈しながら教室の窓のところに行き、空を眺めていた

物凄く孤独感にさいなまれてすごく寂しかった

よしあきくんは思った
(どいつもこいつもみんなだいっきらいだ、俺は毎日辛いのにコイツらはいつも幸せじゃないか、こんなの絶対に不公平だ)

そんな事を考えていたらゆう君とカウカウさんが来た

カウカウさんの友達である、ネズミの友達であるリーフアンさんをゆう君に紹介するために来たのだった

カウカウさんに呼ばれたリーフアンさんは笑いながら行くと、カウカウさんは笑いながらリーフアンさんにゆう君を紹介する

カウカウさん
(やぁ、リーフアン君、この間話した子を連れてきたよ)

リーフアン君はドキドキしながらカウカウさんとゆう君を見ると優しく挨拶をした

リーフアン君
(やぁ、はじめまして、僕はリーフアンと言うよ、君が転校してきたゆう君だね、これからよろしくね、ゆう君)

そう言いながらリーフアン君はゆう君に手を出した

ゆう君もドキドキしながら言う
(ありがとう、リーフアン君、僕ね、最近こっちに引っ越してきたゆうて言うよ、こちらこそこれからよろしくね)

と言って手を出して二人は握手した

三人は笑いながら仲良くなった

そんな暖かい様子を見ていたよしあきくんは、物凄く腹がたった

特にゆうを見るとすごく可愛い男の子であり、誰からもすかれそうな子だなと思うとさらに腹が立って睨み付けていた

たまたまその姿を見たゆう君はよしあきくんが自分の事を睨み付けていたので焦りながら視線をかわした

ゆう君のそんな様子を見たカウカウさんとリーフアン君はどうしたのといいながらゆう君を見た

ゆう君は視線をかわしながら言う
(いや、なんかさ、窓のところにいる子さ、こっちをすごく怖い顔で睨んでいる気がするんだよね、気のせいかな、あれ、僕、なんかしたっけな、見に覚えがないんだけど)

するとリーフアン君が言った
(あーそいつは多分、よしあきだよ、ゆう君を睨んでるの、アイツ、いや、じつはね、アイツ変なヤツなんだよ、近寄らないでね、アイツ、みんなをキズつけるから嫌われているんだよ)
といいながらチラリと後ろを振り返って、よしあきくんを見た

よしあきくんはその姿を見て、腹を立てながらリーフアン君のところにつかつかと来た

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