旅の計画
蝶野正カクさんは(あっ)と言って思い出した
(ところで武藤黄門様、獣神スケさんがたのまれていた件がかたずおたので、一度、屋敷に戻って来てほしいらしいですよ)
(なに、そうか)と言うと一瞬至極の顔をすると、武藤黄門は(じゃあ、俺は用事ができたんでな、もう、あがるぞ)
農民たちはやっと帰ってくれるのか、出来ればもう来ないでほしいんだがなーと
思いながら愛想笑いをして言った
(ほんだらか、そりゃあ、しかたあんめえな、じゃあ、ご老公様、お気をつけてお帰りくださいませ)
武藤黄門は(おう、また、明日な)というやなセリフを残して蝶野正カクさんと屋敷に向かった
農民たちは全員、また、明日、くんのかぁ、と言う言葉を聞いて胃を痛めていた
歩きながら蝶野正カクさんは一体、武藤黄門の用件が終わったってなんだろう、カ獣神スケの野郎は一体、じいさんと何の話をするんだ、俺は呼ばれてねえぞ、と思った
武藤黄門はゆっくりと歩きながらなにやら考えたいた
蝶野正カクさんはだんだんイライラしながら何があるのかを聞いた
蝶野正カクさん
(あのーところで武藤黄門様)
武藤黄門
(んっなんだ)
蝶野正カクさん
(なんか獣神スケさんと話があるんですよね、何の話をするんですか)
武藤黄門は(えーなんだよ、お前、気になるのか)
蝶野正カクさん
(えっ、いやーきになるつうか、何の話をするのかなーと思いまして)
武藤黄門
(えっ、そうだな、教えてほしいのか)
と言いながら嫌な笑いを武藤黄門はした
その態度と顔を見た蝶野正カクさんは
ハラワタガ煮えくり返り言う
(いや、別に、なんとなく思っただけなんで、話さなくてもいいですよ)
と冷たく言う
武藤黄門
(なんだよ、お前、なに、冷たい顔をしてんだよ、別にお前に隠すつもりなんてねえよ、怒ってんの、お前)
と言って笑う
蝶野正カクさんは内心ムカつきながら答えた
(いえ、別に聞きたいわけじゃあないんで、自分、関係ないことなんで話さないでください)
と言うと武藤黄門は少し困ったような顔をしながら言った
(いや、お前さ、明らかに怒ってなんだろう、なんだよ、別に起こることはねーだろ、そんな顔されたらこっちだつて嫌な気分になるじゃねーかよ)
と言う
蝶野正カクさんは(あっわかりました、すいません)とぶっきらぼうに言う
それから武藤黄門が何か言っても蝶野正カクさんはスルーをした
これには武藤黄門も怒った