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家を広くすることにした(前編)

ストラスは思った、この家が狭いことを。部屋数も少ないので同じ部屋で3人で寝るしかなかった。
ストラスは2人にこの家が狭いか聞いてみた。
「なぁ この家狭いと思うか?」
「確かに少し狭い気もしますが……」
「狭い!部屋数を増やしてくれ!ストラスと同じ部屋のに一緒に寝たくないしな」
ストラスはモアにそのことを言われ少し傷ついたがストラスも確かにそうだなと思った。なぜならばモアはあまりにも寝相が悪すぎるからだ。毎晩脚で顔面を蹴られるし、朝起きると上下逆になっている時がある。
「じゃあ、家を広くすることは決定したな。あとどこから広くするかだな。
「じゃあここの壁に穴を開けて、通路を作るのはどうだ?」
「良いね!じゃあ早速……」
すると、急にモアが壁を蹴りつけて穴を開けた。穴は丸くポッカリと穴が空いた。
「これで穴は空いたな」
「まだ穴を開けるな!!」
ストラスとヘルメは声を合わせて言った。
「あとは、材料を集めるのですが、近くの森から集めるのが良いのでしょうか?」
「そうだな、早速集めるぞ!」
3人は外へ出て森へ向かった。ストラスはあることに気づいたら。
「あっ! 斧持ってくるの忘れてきたわ。今から取りに行ってくるわ」
「その心配はないぞ。ストラスよ、このモアが木を全部なぎ倒してくれるわーー!」
モアはそう言った瞬間、脚で木を本当になぎ倒して行った。
これ、俺ら二人必要なくね……それに体小さいのに脚力エグすぎるだろ……
「この倒した木どうやって持っていこう……」
すると森の奥の方でモアが呼んでいる声が聞こえた。
「おーーい、なんかドラゴンが倒れてるぞーー!」
ストラスとヘルメはすぐにモアの所へ走って行った。
そこには体が赤いドラゴンがいた。
「どうしたんだモア」
「木を倒してたらドラゴンを倒れているのを見つけてさ、そしたらそのドラゴンが助けてくれ……とか言っててさ」
ドラゴンの体を見ると爪で引っ掻かれた痕が数か所もあった。
ストラスはすかさず回復魔法で傷を塞いだ。
するとドラゴンが起きた。
「ありがとうなのだ!回復術師さん!」
「ストラスでいいよ。なんでここで倒れてたんだ?」
「それは、友達と喧嘩してたからなのだ!」
いや喧嘩ってレベルじゃないよ、あんた倒れるほどなんだから
「そういえば、自己紹介がまだだったな」
そう言うとそのドラゴンが人の姿になった。がそのドラゴンは裸だった。
すかさずヘルメがストラスの目を押さえた
「どうしたんだヘルメ、なんで俺の目なんか押さえつけて」
「絶対に見ちゃダメですーー!!」
「モア!私のカバンに大きな布があるからそれをあのドラゴンさんに渡して!」
モアは急いでその大きな布を探した。
「あった!ドラゴン早くこの布を被れ!一応男だから早く着てくれ!」
「そうなのか!?」
「いいから早くーー!」
ドラゴンはその大きな布を被った。
「私の名前はクレナなのだ!」
「ちょっと待ってくれ、スライム以外のモンスター全部倒してるのお前なのか?」
「ああそうだぞ、スライム倒しても意味がないからな!」
「そして、なんで服をきてないんだ!クレナは痴女か!」
「私にとってこれが普通なのだ!」
クレナは腰に手を当て自慢げに言った。
「言い忘れていたが、今日から3人が死ぬまでずっと付いて行くからな」
3人はキョトンとした。
「な、なんでですか!あなたみたいな痴女とは一緒に居られません!」
「これは人に助けられたら一生その人に付いて行く掟だからな相手が嫌がってもだ!」
3人は思った面倒くさいことになったなと。
「掟なら仕方がないな……」
「ストラスさん!こんな痴女と一緒に暮らしていけませんよ!そんなにこの人の裸を見たいのですか!!なんなら、私のを見てくださいよ!」
「え?」
「あ……」
クレナ以外硬直してしまい、嫌な空気が流れてしまった。
「こほん……わぁ……」
「わぁじゃないよ!聞き逃さなかったからな!」
「流石にあの言動は普通に引くぞ……」
「す、すみません……」
ヘルメは下を向きしょんぼりしたような声で言った。
「じゃあ、早速クレナこの木を全部運んでくれ!」
「おう!まかせるのだ!」
ストラスは家の場所を教えるとクレナはせっせと木を持ち運びし始めた。運び終わるのは、40分程で終わった。
「これで全部運び終わったな。続きは明日にするか。てか家の壁に穴あるよな……」
また、新しい家族が増えたが賑やかになるのでそれもまた良し。

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