第2話 何となく寂しい気がする夜?(2)
だってさ? 最初に僕へと声──。労いの台詞、言葉をかけてくれた農協の購買部の女性に続くように。今度は農協の購買部があるとなれば? 購買部の隣は? 農機センターか金融部になるので。そちらの方の男性や女性達──帰宅の途につく人達から。
「おにいちゃん、お疲れさま~」
「暗闇だから足元に気をつけて」
「手元、足元に気をつけてね~。お兄さん~」
「菓子屋の兄ちゃん。気をつけてかえりんさいよぉ。事故せんように」と。
僕はまた労いの台詞、言葉をありがたく頂いだのだ。
だから僕は、素直に歓喜──。己の脳裏で嬉しくて仕方がない。ありがたや! ありがたや! と、思い感動! この寒い季節の夜空の下での、己の気弱。苦痛になりつつあった片付けに対してやる気! 前向き! になり。
僕自身が向上心を上げながら。
「みなさんも、この暗い夜道なので、お気をつけてお帰りください」と。
僕もみなさんに負けないように、労いの言葉を、この農協で勤務──。働く人達へと労いの言葉をかける。