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第1話 ちょっと長い前置きは、ある日の夜 (5)

 この辺り?


 そう、広島県の中国山地中、県北部に当たるこの辺りの地域はね。例年雪が多いい地域なのだよ。

 だからこの十二月……。クリスマス、大晦日前のこの時期は、いつ夜空──。この漆黒の闇に覆われた空間の中で、白くて小さく、ふわふわとした粒……。



 それも? 大変に冷たく小さな結晶の粒が、この漆黒の闇に覆われた空間内を飛び、舞うか、わからない状態ぐらい辺りは冷え込んで冷たい上に。この辺りは一度雪が舞い『しとしと』と落ち出すと直ぐに、この場の地面やアスファルトの道路が真っ白──雪に覆われ、雪化粧、景色へと変わる。変化するから僕も慌てふためきながら片づけに入る──。

 それも? 無心、無言、沈黙、集中しながら僕が農協の購買部の店先に並べた商品と、その他の物を片づけ始める。

 また数日前のように粉雪……と、いうよりも?

 この辺りの雪はボタン雪かな? と、思いながら沈黙……片づけを始めだす僕だった。


 ◇◇◇◇◇

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