7章 フリースクール
アカネがうろついていると、「セカンドライフ フリースクール」というところを発見する。学校はないと聞いていただけに、意外な印象を受ける。
「セカンドライフ フリースクール」の外観は銀閣寺さながらだった。屋根に金色を塗れば、金閣寺になるのではなかろうか。
どのようなところなのかを知りたいと思ったので、「セカンドライフ フリースクール」の門を叩くことにする。アカネの中では、小さな子供で溢れかえっているイメージが強かった。
外見だけでなく、建物の中も銀色だった。この建物を設計した人は、銀色に対して強烈な憧れを持っているのかな。外見はまだしも、内側まで銀色に染めるとは思わなかった。
見慣れない色の建物だからか、目がチカチカとしている。銀色に慣れるまでは、苦痛に感じることになりそうだ。
目はチカチカしているのに、違和感などは感じなかった。身体だけでなく、目も疲れないのかもしれない。
建物の中には「自習室」、「音楽室」、「体育室」、「運動室」、「休憩室」、「ゲームセンター」、「就職室」、「ペット室」、「料理教室」などがあった。「自習室」はともかく、他のところは勉強するイメージは薄い。「フリースクール」とはついているものの、遊び場同然だった。「フリースクール」ではなく、「フリープレイ」にした方がしっくりとくる。