07
それから数日後が過ぎた。
私は、キョウ様からお許しをもらったことで、はりきりながら学校生活を送っていた。
そんな中でプリントが配られた。
「春の遠足」だった。
やった……待ちに待った遠足だわ!!
実は、皆と遠足に行くのは、初めてだった。
歩いて行くには、負担が大きいと言われて参加が出来なかったからだ。
それに入院も重なったりして……。
なので、この日を楽しみにしていた。
今回は、少し離れた山に登ることになった。
その場所に公園もあり、そこでお昼を食べて下山。
ゆるい道なので小学生やお年寄りなどが、よく登りに来るらしい。
「遠足楽しみだね」
私は、いつものように学校から帰った後に秘密基地に集合した。
そこで煌君に楽しみだねと言った。
「別に……。そこまで遠くない山にわざわざ行く意味が分からねぇ……」
「皆に行くから意味があるんだよ!
友達の皆と行くと楽しいよ?
私も行けなかったから、ワクワクしているの」
「ふーん」
興味なさそうにおやつのシュークリームを食べていた。
ちなみにシュークリームは、ルイの手作りだ。
煌君は、あまり遠足に興味がない様子だった。
楽しいと思うんだけどなぁ……。
私もシュークリームを食べる。
あ、そうだ!それなら……。
「ねぇねぇ遠足のお弁当は、一緒に食べようよ!」
「はぁっ?友達と食えよ」
「友達とも食べるけど、煌君とも食べたいの。
皆と一緒に食べようよ~」
「はぁっ?何でそうなるんだよ!?
嫌だよ……他の奴も嫌がるだろ?」