04
「ルイは、いくつなの?えっ?おじさんなの?」
私は、意外過ぎる年の差もだが、年齢に驚いた。
妖精界の人って老けないから分からない。
あれで50歳だったら驚きだ……。
「何か勘違いしているようだが、妖精と人間の年は、違うからな?
俺は、200歳で、ルイが230歳だ。
でも人間界だと20歳と23歳ぐらいの認識だぞ?
俺らは、まだまだ若造と言われているし。
それに年は、とらないが魔力で若返ったり、老けさせたりして年齢を変更も出来るしさ」
200歳と230歳!?
いやいや。それでも十分過ぎるほど驚きだが。
そうなのか……人間と妖精は、年齢の感覚が違うのね。
しかも年齢変更まで出来るなんて凄い。
あ、そういえば、赤ちゃんの時にルイに教えてもらったことを思い出した。
基本老けないし、人間の何倍も長生きするって……。
まさか、ルイ達が、そこまで長生きしているとは思わなかったが。
「そうなると……キョウ様は、いくつなのだろう?
誰も年齢知らないのでしょう?」
改めてキョウ様の年齢に疑問に思った。
誰も知らないと言われているが、妖精界で1番長生きらしい。つまりそれ以上だ。
ルイが230歳で若造なら高齢は、何歳から?
するとシンは、うーんと悩んでいた。
「うーん。2番目に高齢だと大司教様だが。
あの人で、すでに900歳越えているからなぁ~それより上じゃないか?」
900歳越えてる!?
そ、それって……どんな人生を歩んできたのだろうか?
歴史上の人物になっていてもおかしくはない。
「すごーい。もうご先祖様みたいね」
「ご先祖か……それはいい」
シンは、アハハッと笑う。
すると中が見えないようになってはいるが、窓越しからキルア様の声が聞こえてきた。
「お前達。まだ入っているのか?
今からキョウ様が入浴する。直ちに上がれ」
えぇっ……キョウ様が!?
噂をすれば何とやらと言うが、まさか。
こんなところで遭遇することになるなんて……。
ど、どうしよう……早く出ないと!!
私とシンは、慌てているとキョウ様の声が聞こえた。
すでに見えてしまったようだった。