03
誰とまでは、言えなかったけど楽しかったことを誰かに話したかった。
私は、嬉しそうに話すとシンは、クスッと笑う。
「へぇ~良かったじゃないか。
どうなるかと思ったが、楽しそうにやっているのなら、なによりだな」
「うん、楽しいよ」
人間界の学校に行って良かったと思う。
仲のいい友達も出来たし、煌君とも仲良くなれた。
なにより元気に通えることが嬉しい。
「学校か……俺は、しょっちゅうサボっていたからな」
「えっ~よく怒られなかったね?
授業についていけなくなるよ?」
「俺は、いいんだよ。教科書や本を丸暗記すればいいし
これでも妖精界の学校だとトップだったんだぜ?
まぁ、人間界でも楽勝だけどな」
おーさすがシン。
記憶力の能力を持っているだけのことはある。
先生に怒られそうだがら、いいとは思えないけど凄いことには変わりない。
「ルイは?ルイも頭良かったの?」
ルイは、優等生という印象だが。
そういえば2人は仲がいいけど、同い年?
見た目だとあまり大差ない気もするが、少しルイの方が年上の気がする。
シンは、20代前半ぐらいで
ルイもそれぐらいかしら?
「ルイは、頭がいいぜ。優等生だと言われてたし
まぁ……一緒に勉強したことはないけど。
アイツと俺は、30ぐらい違うし」
さっ……30も違うの!?
あまりの年の差の違いに驚いてしまった。
見えない……ルイって今いくつなの?