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 そっか……私だけが知らなかったようだ。
シンもルイも私が、生まれ変わってから式神を出したところは、見たことがない。
 だからあの2人が使えるのかも分からない。

 すると向こうから、また私の呼ぶ声が聞こえてきた。
ルイの声だ!
 きっと急に庭から居なくなったから捜しに来たのだろう。

「あ、ルイが呼んでいるわ。じゃあ行くね」

「うん。バイバイ」

 私は、ルウト、サリーと別れると声にする方向へ帰った。
やっぱりルイが捜しに来ていた。

「あ、どちらに行かれていたのですか?
急に居なくなりましたから、心配しましたよ」

「ごめんなさい。蝶々を追いかけていたの」

「蝶々……ですか?」

「うん、キョウ様の式神。
 本家で、キョウ様に式神の事を教えてもらったの。
凄かったんだよ……綺麗だった!」

 私は、興奮気味に言うとルイは、驚いていた。
たぶん本家に行ったのもだが、キョウ様に式神の事を聞いたことにだろう。

「キョウ様に教えてもらって……本家にですか!?
ご迷惑は、おかけませんでしたか?」

「大丈夫。ちゃんと挨拶もお礼も言えたよ。
 ねぇねぇ、それよりもルイは、式神使える?
飛ばすことが出来る?」

 やっぱり思ったような心配の仕方をしていた。
しかし私は、それよりも式神のことを聞いた。
 ルイは、正妖精だけど使えるのだろうか……?

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