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そして、その足で服屋に向かった。
子供用の服を売っているお店だ。
中に入ると服だけではなく、靴やベビー用品やおもちゃが販売していた。
ルイは、私をショッピングカートに乗せた。
幼児が座れるようになっているやつだ。
そして私の似合いそうな服を探して合わせてくれた。
「三つ子が服を作ってくれますが、やはり枚数が必要ですからね。
すぐに大きくなりますし。
あ、これなんて似合いそうですね」
さくらんぼの柄のワンピースだった。
白色で赤のさくらんぼ柄が可愛らしい。
そうしたらシンが何かを持ち出してきた。
「これもいいんじゃねぇ?」
ニヤニヤしながら持ってきたのは、パンダの着ぐるみの服だった。
可愛らしいけど……それはちょっと。
「シン。真剣に選んでくださいよ」
「俺は、いつでも真剣だ。似合うと思うけどな?」
呆れるルイと違いシンは、楽しんでいる。
ただし、からかい半分だが……。
私は、嫌々と首を横に振るう。
私は、お洒落で可愛い服が着たいのに……。
結局シンは、面白い柄のばかり選んできた。
ゴ○○の服を選んできた時には、
「カレンは、男の子ではありません!」とツッコミを入れられていたが……。
最終的には、ルイが選んだ服を数点と小さなおもちゃを買ってもらい帰ることにした。
もちろんシンは、牛丼をティクアウトしていたが。
荷物は、魔法で消して山道に向かっている途中に狩猟している方と警察の人が数人話し込んでいた。
どうしたのだろうか?
「どうかなさったのですか?」
ルイが不思議そうに警察の人に尋ねてみた。
すると困った表情で説明してくれた。