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理解の出来ないモノ

現在能力 月 運命の輪
ーー

 オスクウェ島に着いた直後、累は又しても勝手に先行し、そのダンジョンのボスを探した。 中に入ると何も見えなかった。

 暗い…… 真っ暗だ…… 何も見えねぇ 暗闇を見るとかなら、法皇の動物に居そうだな。夜行性とかで

 「アッハハハ」

 少年の楽しそうな笑い声を聞いたかと思うと、空から火の玉が辺りを漂い、直ぐ近くの何かが一気に燃えた。 そして数秒思考停止した。

 家が燃えて…… 早く消さねぇと ってかコイツ……

 火の玉のきた上の方向を見ると、カボチャ頭でボロボロのマントを着た敵のランタンから炎が出て、辺りの家を燃やしていた。 そして悲鳴が聞こえ、状況をようやく理解し、一呼吸した後

 「テメェ何家燃やしてんだカボチャ頭‼︎ 絶対何か暮らしてんだろうが‼︎ 馬鹿か‼︎」
「アッハハハ」
「テメェ……」

 火対策の為に太陽使うか? ってか何が面白んだ意味分からん 人が ってか絶対何か居るだろ 悲鳴聞こえたし 何考えてんだコイツ

 燃えた家々から住んでいたであろう住人が武器を持って外へ出てきた。
燃やしたのは自分じゃないと説明するが、全く聞いてもらえなかった。

 「免罪だ擬き共‼︎ ってか止まれ‼︎」

 運命の輪の能力で時間を止め、その後奇襲をかけようとするが、人や建物、浮いているカボチャ頭までも、何やらまわりに膜が張られたように見えた。 その事に少し違和感を持つが、気にせずに、太陽の力を借り、刀に火を纏わせ、カボチャ頭を切った。

 「ギャアアア」
「お前、免罪なすりつけるとは良い度胸だな テメェは燃やして殺す」

 刀も剣とはちょっと違うが 多分慣れるだろ

 すると次の瞬間、何か棒のような物を振り、何かが周りを包んだかと思ったら 次は海中に居た。

 「ボガガ」

 海⁉︎ 息ができねぇ、当たり前だが、ってかココ何処だ? 予めしくじる事考えてて助かった。 運が良かった 時間よ戻れ

 時間を戻し何度も色々な角度で火の纏った刀で攻撃するが、何度やってもすぐに海の中に移動させられ、初手の火を纏った攻撃は諦め、錬成した氷の剣で切った。 すると怯むが飛ばされる事は無く。空を飛び距離をとった。

 火が弱点か何かなのか? なら何故火で逃げ惑う奴らを見て笑ってんだ?
本気で意味が分かんねぇ
今までで一番気分悪くなったな。
火は止め様にとっておくとして、空中戦か

 悪魔は、火吹くから外へ飛ばされる可能性高いからやめとこう、いちいち戻すの面倒くせぇ 火を吹かなくてもなるべく呼びたくねぇ。

法皇の能力と動物の知識なら、飛ばされにくくて(仮)、飛ばされても大丈夫そうな心呼ぶか? いや、前も呼んで疲れてるかもしれないし、場所が分からないから飛ばされたらそのままリタイアって事も。
時間を戻してもちゃんとどうこうするとか作戦とか連携とか考えるの俺無理な方だしな…… となると 一人でやるしか無いな。
いつも通りか

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