06
「隣に考え込まれたら逆に気になる。
1人で悩むぐらいならさっさと話してしまえ。相談ぐらいなら乗れる」
課長は、そう言ってくれた。
私は、迷ったがこのままにしておくと、いつまでも悩むことになるので思い切って話してみた。
課長のお言葉に甘えて質問をしてみる。
すると何故だか無言になってしまう課長だった。
な、何で……!?
相談に乗ってくれるって言いましたよね?
なら、黙らないで下さいよ……。
「課長……?」
「いや、すまない。
あまりにも唐突な質問だったから驚いてしまった……」
えっ?そんなに唐突過ぎだかしら?
素朴な質問だと思うけど……。
「それで、どうしてなんですか?
反省会の割には、あまり活かされていないような気がしますし」
課長は、無駄な事が嫌いだろうから
活かされていないのなら意味がないと嫌いそうだ。
なのに何でそんなことを……?
「そんなの……答えは決まっている」
「えっ……?」
課長の顔を見る。丁度赤信号だったのでお互いに立ち止まった。真っ直ぐと私を見てきた。
その表情に心臓がドクンッと大きく高鳴る。課長……?
信号が赤から青に変わろうとしていた。
「俺は……お前と……」
青になり、たくさん人が渡ろうとしている中で課長は、何かを私に言おうとしていた。
しかし、その時だった。
「あれ?不知火君じゃない?」
誰かが課長の名前を呼んできた。
私も課長も驚いて振り返ると凄く綺麗な女性が居た。
うわぁー凄く綺麗な人。モデルさん!?