天井
雨の音がするーー。
思い目蓋を開けようとするがうまくいかない
身体は昨日の行為が激しかった為か下半身が少し重い。やっと目を開けると見知らぬ天井が視界を凌駕する。
次に視界に入ったのはお気に入りのランジェリーと見知らぬ男の足だ
あ、見たくない。はいはい理解理解。
そんなことを考えながら服を着て、自分の顔を顔を確認し、足早にその場を去る。隣の男が起きてきたら面倒だ。ホテルから出て空を見上げる、空は晴天とはいかず曇り空だ、日差しが強いとその光で焼かれそうになるから今日は私にとってはいい天気と言える。
今日の講義はなんだっけ・・?単位あと何個必要だっけ。あ、今日は友人と約束があった気がする・・。
段々と頭が動くようになり私、如月さくらは今日も自分と周りを偽りながら生きていくーー。
早々に一人暮らししているアパートに戻り、身支度をする。講義開始まであと30分。間に合え
軽くメイクをしながら自分を鏡越しに見る。
アッシュに染めたストレートロングの髪
長身だから無駄に長い足
一重でつり目がちの目
全部。全部嫌い。
友人はこんな私をみて綺麗だと言ってくれる、それでも私は嫌いだ
黒のスキニーにラフなパーカーを頭から被り、さっきまで男が好きそうな綺麗目のミュールを履いていた足にニューバランスのスニーカーを突っ込む。
大学生バージョンの私完成。
今日二回目の目覚めだ。時計を見て「やば」誰もいないのに口に出し、クソ狭アパートを後にした
たった一人の愛する人に会うために。