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「……そうか。お店を一から作るのは、大変のようだな。ところで、宮下。
 お前。次、何処のコースを参加する気なんだ?」

 誤魔化せたと思ったら次にそんなことを言ってきた。
えっ……?次のコース……って?
 意味が分からずきょとんとする。

「お前……まさか会員になる前にパンフレットとかをちゃんと読んでなかったとは、言わないよな?」

 すると課長は、ギロッと睨み付けられる。
や、ヤバい……まったく見ていません。
 だって行く気も無かったやつだし……。

「ちゃ、ちゃんと読みましたよ!
 えっと……いくつかのコースなどが行われるんですよね?」

「ここの会員になるといくつかのコースに参加が出来る。
 自分の好みのコースを自由に選べて、相手を見つけられるのが、ここの魅力だと書いてあっただろ。
 いくら母親から強制させられたとは言え……これぐらい把握しておけ」

 慌てて答えるとため息を吐かれる。
またもや叱られてしまった……。
 だって、無理やり申し込まれただけでやる気なんてないし……。
 ブツブツと不満を思っていると課長は、1枚の用紙を差し出してきた。

「ほら、次のイベント用紙だ。
どれにするか今すぐ決めろ!」

「は、はい」

 返事をするとその用紙を受け取る。
何で今すぐ決めないといけないのよ……?
 行く気もないのに仕切られているし……。
仕方がなく渋々見てみるとたくさんのコースが書いてあった。

 料理教室、和菓子教室、ジョギングなどなど。
まるで習い事でもするかのように多い。ゲッ!!
 これだけあると悩むわねぇ……。

「決まったか?」

「えっと……じゃあ料理教室で」

 取り合えずなるべく得意分野を選択してみた。
これなら、まだいいだろうと思ったからだ。
 いや、別に行きたくないけど……。

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