世界
手がかりが何もねぇ。この古い船に何もねぇしな 他の船探すしか無いか。
累は前と同じ方法で複数の船を探しだし、中に入るもとくに何もなく、ただ時間だけが過ぎていった。
「何も無さ過ぎる、なんなんだ?」
「おい」
「…… お前何でココに居るんだ、命令するの」
「お前に殺されたけど怨みで蘇ったって感じだ、今度は殺す」
すると、何故か手帳が光り、ポケットから累の手に手帳が吸い寄せられた。 そして"世界"のページを開いていた。
「…… 世界 招来 皇帝」
世界の能力の一つを使い、予想をして殺した筈の一人を呼び寄せた。
「…… 俺の機嫌が何故か悪くなったのはそういう事か」
「ちょっといきなり呼び出して悪いけど、すっこんでて」
「現況が聞きたい」
「後でにしろついでに殺すぞ」
「二度も殺される身にもなれよ、お前理不尽だな」
命令を使う能力者の声は聞こえてはおらず、"月"を使って氷の剣で殺した。
「他人の真似とは良い度胸してるな擬き風情が」
「偽物でも自分殺されるのを見るのは、嫌な気分だ」
「個人的に聞くが、俺の事恨んでないのか?」
「殺されて良い気になる人間じゃないんだ俺は、今回は協力するが、必要な時以外呼ぶな、後ココ何処だ?」
累は今まで起こった事を歩きながら説明し、手帳も渡した。
「不幸中の幸いと言ったら良いのか、俺が生き残らなくて良かった、最初で死ぬ」
「生き残りはするだろ」
「俺の体力、男性陣の中で一、ニを争う位体力無いぞ」
「……悪い」
「謝んな惨めになる、しかしこのボロ船、死んだ奴の幻で攻撃してくる と、他にも何か条件が有りそうだな」
「相手によっては自殺すると思うが、そんな相手居ないから大丈夫だろ」
「俺殺した奴が自殺とかやめろ。最後までちゃんと生きるか、無惨に殺されろ 自殺だけはやめろ」
二人が歩いていると、雄介と遭遇した。
雄介は手元を隠して何かをしていたが、累はそんな事お構いなしに近づき話を聞こうと近づくが、蹴りをくらって二歩下がった。
「やっぱり出たか」
「アイツ誰だ?」
「騎士の時に居た奴だ、ってか話聞けよ」
「お前死んだ奴扱いされてんだな、扉通ったら水中にいたってだけで」
「ん? ソイツは誰だ?」
「命令する奴」
「浩二だ」
「まさかとは思うが、お前、生きてたのか?」
「生きてるよ」
「話変わるがこいつの名前は?」
「俺の名前は雄介だ」
累は目覚めてから起こった事を雄介に説明した。途中、間違ってないが誤解を招く事を言い、浩二が訂正してどうにか事なきを得た。