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カオルのその姿を見たきょうすけはカ
オルの事を心配しながら言う。
(カオル、デートもいいがくれぐれもき
おつけるんだぞ)
カオル
(うん、きおつけるね)
本来ならデートなんぞご法度だがさす
がにそれでは不憫とおもい、
きょうすけたちもデートを一回だけ、
許した。
カオルは笑いながら言う。
(お父さん、もう、時間内からこれもら
っていくね)
といってサンドイッチをひとかたまり
持っていった。
きょうすけは
(おい、おい、おい、朝ごはんぐらいち
やんとたべなさい、まったく、もうち
ょっと早く起きろな)
と言うと其を聞いたカオルはカチンと
きたが、もう争っている時間もないの
で、ブスッとした声で言う。
(じゃあ、いってくるね)
と言うとカオルは家を出た。時間には
まだ間に合う。そう考えながらカオル
はサンドイッチをほうばりながら歩い
た。
自分の家から28分も歩くと駅につい
た。
トシキはカッコいい服装をしながら駅
の前でタバコを吸っていた。
トシキを見た女性たちはみんなうっと
りしたような顔して、各々時間に終わ
れていた。
あるメンバーはトシキを見て、わざと
聞こえるように言う。
(ねえねえ、あの人、カッコ良くない。
トシキは時間より30分も前に来てい
た。
駅の前でタバコを吸っている姿を見た
女性は美しいトシキをうっとりと眺め
ながら去っていく。
やっとカオルが歩いてくると、トシキ
は笑いながら手をふった。
カオル(待った)
トシキはタバコを吸いながら言う。
(いや、さっき来たばかりだ。駅カオル
はトシキの顔とスタイルを見ると内心
ドキドキしていた。
トシキはタバコを地面に捨てて、足で
押した｡
(じゃあ、いくか､カオル)
そう言うと2人は向ヶ丘遊園までのキッ
プを買って、ホームに行く。
