これは昔の話か、はたまた未来のお話か。森には魔物が住まい、空には竜が飛ぶ時代。この世界はいくつもの国に分かたれ、均衡を保っていた。そのうちの一つであるラーブランドは魔族の長、大魔王が支配するサルテイダス帝国から最も離れ、魔族の侵攻が全くない平和な国であった。そんなラーブランドに竹箒を携えた一人の青年が行き倒れていた。彼の名前はルキア。長く放浪の旅を続けているうちにラーブランドに流れ着いたという。この物語はそんな彼がラーブランドの人々と触れ合いながら、箒一本で世界を救う物語。
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