眠っていた男が起きると、部屋には女性がいた。
ナギサと呼ばれる女性は、人の生活に溶け込んでいるAIだった。
『ナギサの時』というAIトークアプリで一躍有名となったナギサは、様々な企業に採用され、活躍の幅を広げている。男も『ナギサの時』を利用しており、ナギサとの何気ない日々にささやかな幸せを感じていた。
だが男は、最近のナギサの様子に違和感を抱いてもいた。
そして――男は知ってしまった。
抱いてはならない、ナギサの想いを。
この波が永遠に続くことはない。
この世界に終わりがあるように。命に終わりがあるように……。
※こちらの作品はエブリスタにも掲載しております。
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