「どうやら私は貴女に一目惚れしたようです」
とある小国の貴族令嬢ピカロ・ノスティール。
彼女に告白してきた男は神をも殴る、最凶最悪の魔人だった。
「貴女は自由に生きて下さい、貴女は自由に怒って下さい、貴女は自由に泣いてください」
「へ?」
「貴女がこれから進む道の障害を全て排除してみせましょう。貴女の怒りの源を全て叩き潰しましょう。貴女に涙させる根源を全て消し去ってみせましょう」
恋は盲目。
愛は最凶。
城も国も嘘も真も正義も悪も神も悪魔も。
あらゆるものを殴り倒す。
「嘘も真も関係ありません。私には貴女が真実です」
ただひたすらにピカロを甘やかす、魔人と手下のピカロ溺愛物語、ご堪能ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここからあらすじです。
貴族の令嬢ピカロ・ノスティール。
とある王族の第五婦人の誘いを蹴ったら、反逆罪で島流しに。
流された先ソズモズ島は、遥か昔から人も動物も神さえも近付かないと言われる島。
別名『最果ての大氷原』
過酷な環境の中でも死にあがらうピカロ。
そんなピカロの前にあらわれる巨大な魔獣。
「これは無理だ。これは私、死んだわ」
ワンワン
「ペロ、何か見つけたのかい?」
ワンワン
死を覚悟したピカロの耳に聞こえてきたのは、場違いなほど穏やかな声だった。
ちょっと曲者の令嬢と超絶マイペースな魔人、それにしたがう個性豊かな手下達が繰り広げる、楽しく愉快な物語をご堪能ください。
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