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異世界に転移したおっさんだが、『ちーと』で『ちょろげー』で『ごつごうしゅぎ』というやつなのでどうせなら誰かを救ってみようと思う。
立川慎也は車の部品工場で働く四十二歳の男性だ。
いつも同じことの繰り返し。彼女は二十八の時に別れて以来一度も出来ず、独身貴族。趣味はなく、強いて言うなら毎日の晩酌を楽しみに生きている。
そんなある日、いつも通り安酒を飲んでスーパーのトンカツを食べていると、突然目の前が真っ暗になり、動けなくなる。
「――welcome! よく来たね、シンヤ」
「うぇえ?」
眩い光を纏った少年が目の前に現れ、「君に異世界に行って欲しい」と頼まれる。
今のままで楽しみもないし、と気軽に頷いたシンヤに驚いた少年は、三つだけ望みを叶えれると慌てて言った。
【筋肉がつきやすくなること】
【髭が生えるようになること】
【禿げないこと】
この三つの願いを口にしたシンヤに苦く笑った少年は、創造魔法もつけることを約束し、シンヤを異世界へ送る。
その世界は、魔族と呼ばれる生き物が人類を脅かし、魔族をまとめる魔王、それを倒す勇者が存在する、RPGのような世界だった!0クル
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