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少年レオンの眼前には、天をも衝かんばかりの巨大な塔が聳え立っていた。
故郷の山岳の村から眺望する事が出来たため、見慣れていると言っても過言では無かったが、こうして至近距離で見上げるのはこれが初めての事だった。
街道を少し外れ、小高い丘の上から、とても人の手で造られたとは考えられない程巨大な鈍色の塔を、見上げる。
聖歴七六二年、八の月、第五週——。
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ジャンル内順位890位 / 4,452件
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少年レオンの眼前には、天をも衝かんばかりの巨大な塔が聳え立っていた。
故郷の山岳の村から眺望する事が出来たため、見慣れていると言っても過言では無かったが、こうして至近距離で見上げるのはこれが初めての事だった。
街道を少し外れ、小高い丘の上から、とても人の手で造られたとは考えられない程巨大な鈍色の塔を、見上げる。
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