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加茂さんは喋らない 〜隣の席の寡黙少女が無茶するから危なっかしくて放っておけない〜
高校二年に上がって初の席替えで、俺――赤宮(あかみや)光太(こうた)の隣になったのは加茂(かも)九杉(くすぎ)という女子だった。
彼女とは未だ話したことがなかった俺は、これも何かの縁だと思って会話を試みる。
「よろしく」
「…………(ぐっ!)」
――無言で親指を立てられました。
後に聞いた話によれば、彼女は言葉を一切発しないらしい。
会話はいつも身振り手振りと、必要に応じて手持ちタイプのホワイトボードを使った筆談。
表情はころころ変わるのに、そこに声はない。
しかし、声帯は正常で、単に本人が喋りたくないだけなのだとか。
これはそんな彼女に振り回され、時々振り回し……手探りの距離感で互いに歩み寄っていくお話。6クル
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死の淵に居た少年は、異世界へ召還されたことで一命を取り留める。
……その拍子に、何故か人狼の姿になってしまっていたことは置いといて。
彼は元の世界へ帰れないことを知り、その世界で生きることを決意する。
しかし、転送先の森で再び命を落としかけ……一人の少女に救われた。
人っ子一人いない森の中で暮らしていた少女。
その少女の両手足は人間のものではなく、「魔道具」と呼ばれるもので補われていた。
住む場所も当てもない少年は、少女に半ば強引に居候をさせられることになる。
そして、少女と過ごす中で育つある感情。
その感情を自覚した時、少年は――。
狼は運命に抗う。彼女の笑顔を守るために。0クル
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