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日本の俗語で『学園のアイドル』という言葉が存在する。
別に言い方をするのであれば、『高嶺の花』『雲の上の存在』
平凡で普通な高校生の立花颯太が通う学校で、その言葉を指す人物は一人しかいない。
名は三森真奈。
容姿端麗、成績優秀、頭脳明晰、運動神経抜群、非の打ちどころがない完璧な美少女であるが。
真奈は颯太の告白を受け恋人関係を結んでいた。
だが、付き合った後に、一度も登下校を一緒にせず、休日も用事で忙しいと恋人らしき事をしない関係に颯太は不安を募らせ、ある日真奈の下校を追跡することにした。
挙動不審に裏路地に入って行く真奈。裏路地を颯太が覗き込むと、そこには怪しげな黒い扉に入って行く真奈の姿があった。
颯太も真奈の後を追う様に扉に飛び込み、体験した事がない空間を漂い出た場所は、魔界と呼ばれる別世界だった。
そこで見たモノ。
悪魔の翼と角と尻尾の生えた真奈の姿。
そんな真奈の事を『魔王様』と呼ぶ人外の者達。
どうやら三森真奈は、表の顔は学園のアイドル、裏の顔は数多の魔族を統べる魔王だった0クル
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