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花開いたばかりで散ってしまった恋。
想い合う相手との別れを決断せざるを得なかった恋。
心の奥底にしまいこんで忘れかけていた昔の恋。
ずっと一緒にいながら叶えてあげられなかった想い。
——それらはどこかで少しずつ繋がっている。
世界中の恋が全部叶えばいいのに——。
でも、叶わなかった恋も含めて、誰かを想う気持ちは尊くて愛おしい。
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第1話「希と望/あなたとわたし」
「美沙子、彼が、希くんが、いっちゃったの、希くん、もう、どこにも、いない、」
うわ言のように繰り返す望を、わたしはただ抱き締めることしかできなかった。
第2話「十五光年先の」
女性から君付けで呼ばれたのはいつ以来だろう。その声と呼び方から瞬時に思い浮かんだ人物が一人。
まさかと思いつつ振り向いた見知らぬ顔だらけの雑踏の中に、スポットライトを浴びたかのように浮かび上がる顔がひとつあった……
第3話「あなたは今も、」
あの木の下でキスをしたカップルは別れてしまう。そんな噂にならないかな。そうしたら、もう誰もあそこでキスをしなくなる。わたしたちだけの……だけではないかもしれないけれど、思い出の木になる――。
第4話「ティコとケプラー」
「女たらしの成金社長が飛ばすハーレムみたいな宇宙船だったとしても、チャンスがあるなら乗ってみたい」
思い浮かんだのは、かぐや部長を含む複数の水着の美女が成金社長を取り囲む、リムジンみたいな宇宙船だった。今も昔も想像力が貧困なのだ。
第5話「ハンカチを貸す理由」
可愛いお嫁さんになることが彼女の昔からの夢だと知りつつ、結婚に踏み切れない過去を抱える彼。かつて、お笑い芸人の卵だった男が素人探偵として調査して知った事実が彼の心を縛り付けていた。そんな男のもとに、長年の呪縛を解くかのような手紙が届く……。0クル
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本日、結婚記念日を迎えた。三周年のお祝いに、料理長が腕を振るってくれた。私は夫であるマハロを待っていた。……いつまで経っても帰ってこない、彼を。
……結婚記念日を過ぎてから帰って来た彼は、私との結婚記念日を覚えていないようだった。身体が弱いという幼馴染の見舞いに行って、そのまま食事をして戻って来たみたいだ。
彼と結婚してからずっとそう。私がデートをしてみたい、と言えば了承してくれるものの、当日幼馴染の女性が体調を崩して「後で埋め合わせするから」と彼女の元へ向かってしまう。埋め合わせなんて、この三年一度もされたことがありませんが?
もう我慢の限界というものです。
「離婚してください」
「一体何を言っているんだ、君は……そんなこと、出来るはずないだろう?」
白い結婚のため、可能ですよ? 知らないのですか?
あなたと離婚して、私は第二の人生を歩みます。
※アルファポリス様・カクヨム様・小説家になろう様にも投稿してます。
※全5話。12クル
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0クル
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村の少女レインが魔女となった日。自分が『サンドラストリートの小魔女』というゲームの中にいることに気付いた。
知ってしまったからにはやるしかない。悪い運命はレベルを上げて押し通り、今度こそ達成できなかった悪役令嬢を救う道へと到達するのだ!
29クル
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リーチェには同い年の婚約者がいる。
婚約者であるハーキンはアシェット侯爵家の次男で、眉目秀麗・頭脳明晰の絵に書いたような素敵な男性、だ。
リーチェにも優しく、リーチェの家族にも礼儀正しく朗らか。
友人や学友には羨ましがられ、例え政略結婚だとしても良い家庭を築いていこうとリーチェはそう考えていた。
そう考えていたのに。
いつものようにリーチェに会いに来たハーキンを出迎えに行ったリーチェは、庭園でこっそり体を寄せ合う自分の婚約者、ハーキンとリーチェの病弱な妹リリアの姿を目撃してしまった。
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短編〜中編予定です。13,489クル
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ゴールデンウィーク初日フリーイラストレーターの夏恋はある手紙を受け取る。差出人は死んだはずの幼なじみ。
混乱する夏恋は、手紙で指定されたカフェへと向かう。
彼の死を巡る秘密を探る思い出ツアーが始まった。0クル
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