劣等生のハイランカー〜最弱から始める最強ダンジョン攻略記〜 (外部サイトで読む

双葉鳴

六濃(むのう)海斗(かいと)は探索者学園で唯一才能を持たないとされる落ちこぼれ。
今日も今日とて妹の治療費を払うべくダンジョンに潜っては踏破し、そのトレジャーを持ち帰る。

しかし海斗の手にするTPは、いつも雀の涙。
このままでは妹を助けられない。残りの寿命は二年。それまでに海斗は【一億TP】を稼ぐ必要があった。

世はまさに大ダンジョン時代。
ダンジョンができた日以来探索者優遇世界となっていて、才能のない者はそれだけでいじめられた。

しかしそんな海斗にも転機が訪れる。

それが世の中の不満をぶつけるために入ったゲームセンターで遊んだゲーム筐体、ダンジョンエクスプローラーなるゲームだった。

普段通りダンジョンに潜ってるだけなのに、獲得できるTPがバグってるとしか思えないほどのハイスコア。

怖くなった海斗は途中で逃げ出し、スコアネーム【MNO】だけ残して姿をくらませた。

だがこの【MNO】はいったいどこのプロだと騒ぎ出すスコアラー達。何せこのゲームは一切のズルができないほどの本格仕様、プロ御用達のゲームだったのだ。

海斗はそんな噂を知る由もせず、今日も今日とてもダンジョンに潜る。
よもや在籍してるクラスに問題があるとも知らずに、今日もダンジョン内でのみ使える才能『ダンジョンテイマー』を駆使してダンジョンのソロ踏破を達成していた。

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