王位継承権一位の王子ロッシュは、幼馴染で公爵令嬢の婚約者がおり、順風満帆の学生生活を送っていた。
だが、一晩で全ての地位を失ってしまった。
学園に入学してきた庶民出の特待生と関係を持ってしまった……と疑いを掛けられた。
その発端は弟の第二王子だった。
証拠はすべて不利に働き、ついに処刑を待つだけとなった。
しかし、さらなら苦しみを与えようと第二王子は王に進言する。
『奴隷商貴族』への降格。
奴隷商を生業とする貴族は、国内で扱う奴隷の全てを一手に引き受ける大商人。
だが、奴隷商は人々から蔑みを受け、貴族の間でも汚物のような扱いを受ける。
さらに奴隷の売買の全てにルールがあり、奴隷商が儲けられないように作られていた。
八方塞がりの中、なんとか与えられた領地に向かうべく、金策に走る。
奴隷商として奴隷を売って稼げないロッシュは、奴隷を使って稼ごうと画策する。
ロッシュは果たして、領地に戻れるのか……
その間に様々な者を奴隷として買い、その者たちを家臣として未開の地の開発に乗り出す。
陥れた弟は次々と難題が降り注ぎ、苦しめられるのだが……物語には関係のない話……
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