『なぁ、お前。結婚しないか?』
童貞ラブコメ作家こと八雲晴は、彼女いない歴=人生を送っていた。そんなある日、友人の慎から出会い系アプリをお勧めされる。
仕方なく登録した出会い系アプリを通じて出会ったのは――黒髪の美女、美月。
お淑やかで礼儀正しくて家事万能とハイスペックな美月だが、その実態はなんと現役の女子高校生だった⁉
一度は美月との関係を断ち切ろうとした晴だったが、彼女のハイスペックさにラノベ作家の悪知恵が発揮してしまう。
それは、なんとも警察案系すれすれな提案だった。
「お前、俺と結婚しないか」
二人はそのまま結婚……ではなく、同棲生活を始めていく。
『「ご飯、一緒に食べようと思って」
「なんで」
「そっちの方が貴方を知れると思って」
「そんなことする必要あるのか」
「ありますよ。これから一緒に住むのに、何も知らないままではどうやって生活すればいいか困りますから」
「勝手にやっていい、って言っただろ」
「それでも、です。思えば私、貴方から食の好みを聞いてませんでしたから」』
初めはぎこちない晴と美月も、二人の時間を過ごしていく内に変化が起こり始めていく。
「俺はべつに、あいつに好意は抱いているが愛情は持っていない」
「私は、晴さんになら人生をあげてもいいと思っています」
それまで小説を書くことばかりだった晴は、美月の優しさに惹かれていって。
美月はぶっきらぼうで執筆バカな晴に恋心を抱いてしまう。
出会い系アプリから始まった二人の結婚生活は、それまでの日常を大切な一時に変えていく。
ライトノベル作家×女子高校が描く日常系ハートフルラブコメ――開幕!!
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