もう一度やり直したいんです〜すれ違い契約夫婦は異国で再スタートする〜 (外部サイトで読む

四片霞彩

「ここで死ぬくらいなら、貴女の残りの命を私に下さい。貴女の命を有益に使います」

度重なる上司からのパワーハラスメントに耐え切れなくなった日向小春(ひなたこはる)が橋の上から身投げしようとした時、止めてくれたのは弁護士の若佐楓(わかさかえで)だった。

事情を知った楓に会社を訴えるように勧められるが、裁判費用が無い事を理由に小春は裁判を断り、再び身を投げようとする。
しかし追いかけてきた楓に再度止められると、裁判を無償で引き受ける条件として、契約結婚を提案されたのだった。

楓は所属している事務所の所長から、孫娘との結婚を勧められて困っており、 それを断る為にも、一時的に結婚してくれる相手が必要であった。
その代わり、もし小春が相手役を引き受けてくれるなら、裁判に必要な費用を貰わずに、無償で引き受けるとも。

ただ死ぬくらいなら、最後くらい、誰かの役に立ってから死のうと考えた小春は、楓と契約結婚をする事になったのだった。

その後、楓の結婚は回避するが、小春が会社を訴えた裁判は敗訴し、退職を余儀なくされた。
敗訴した事をきっかけに、裁判を引き受けてくれた楓との仲がすれ違うようになり、やがて国際弁護士になる為、楓は一人でニューヨークに旅立ったのだった。

それから、3年が経ったある日。
日本にいた小春の元に、突然楓から離婚届が送られてくる。

「私は若佐先生の事を何も知らない」

このまま離婚していいのか悩んだ小春は、荷物をまとめると、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
目的を果たした後も、契約結婚を解消しなかった楓の真意を知る為にもーー。

❄︎

苦労性の真面目系弁護士

若佐楓(33)
(わかさかえで)

×

ちょっと世間知らずなおっとり系元書店員

若佐小春(27)
(わかさこはる)

※別名義の四片霞彩名義の作品です。
※初めて書いた現代恋愛小説です。お手柔らかにお願いします。誤字脱字等は適宜修正します。
※作中に登場する店舗、人物などはフィクションです。

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