始まりの物語
喪失の果てに、君には炎が与えられるだろう
幾度の苦難を乗り越えて
やがて君は英雄となりうるだろう。
時を経て、幼き少女との再開を果たすだろう。
忘れた日々が徐々に形を成していく
それは、物語が始まる予兆として
全ては理に仕組まれていると知らずに。
かつて共に歩んだ者は、今やその影を失いつつあろう
想い出は残るモノ、それはどんな形であろうとも
その炎は再び交わる。
想い出は君に羽を与えて
喪失の果てに、英雄は生まれるのだから
喪失の先には新たな出会いがあるだろう
全ては仕組まれているのだから。
剣の一つが折れる時、英雄は生まれる。
英雄は、犠牲により成り立つモノだから
多くの民は彼に祝福を授けるだろう
新たな英雄の誕生を謳うだろう。
炎の騎士はここに誕生するのだから
やがて二本の剣が綻び始めるだろう。
想いの綻びが全ての始まり
君の選択は正しきモノだ。
しかし、その選択が綻びの始まりに過ぎない。
全ては定められた理の中で
幾度となく違えた道は、もう交わる事はない。
行き過ぎた想いの果てに、心は壊れていく。
君の正義はより苦しめるとも知らずに
違えた剣は再び交わる。
そこに、在りし日々の面影は既にないのだから
献身はやがて体を蝕んでいく。
やがて、定められた時が訪れる
英雄の選択を、民達は見守るだろう
多くの民と一人の命を天秤に掛ける様を
苦悩の果てに君は選ぶのだろう。
どちらの選択も間違いだと
献身の果てに、共に在り続ける道を探し続けて
やがて君は、取り戻すだろう。
かつての約束が叶う時が
それは本来の形とは程遠いモノ
失った時、君は初めて気付くだろう
それは、ヒトのあるべき心のカタチなのだから
それが君の物語………
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