15歳になると、人は神の啓示によって職業――クラスに覚醒する世界。
冒険者に強く憧れるアマル・ジョブは、そこでユニーククラス『転職屋』に覚醒する。
だがこのクラスはユニークにも拘らず完全にハズレだった。
何故ならステータス補正が最低な上に、スキルはクラスを変更させるだけの能力しかなかったからだ。
クラス変更できるスキルがあるなら、優秀なのでは?
そう思うかもしれない。
だがこの世界は各街に神殿があり、そこに設置されている神石の力で誰でも簡単に転職できる用になっていた。
つまり、アマルの『転職屋』は、ほぼ無能力と同義なのだ。
「ユニーククラスだから転職も出来ないとか、マジ勘弁……」
しかも一般的なクラスとは違い、ユニーククラスは転職も出来ない。
仕方なくアマルは転職屋として日々食いつなぐ冴えない生活を送る事に。
だが転職屋で日々の小銭を稼ぎつつも、冒険者になる夢を諦められないアマル。
彼は無駄だと思いつつも、レベルアップで劇的なスキルを習得する事にかけて訓練を続けていた。
そして転職屋を初めて20年。
チマチマスキルを使って溜まった経験値でクラスのレベルが50に上がった所で、彼は遂に逆転のスキルを手に入れる事になる。
――【サブクラス付与】
それはメインとは別にクラスを追加するスキルだった。
アマルはこのスキルによって、遅咲きの冒険者としての道を歩み始める。
この物語は外れクラスだったアマルがレアスキルを手に入れ、憧れの冒険者として成り上がる物語。
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