追放空手家は【ざまぁ】しない ~無能と罵られて勇者パーティーを追放されたが、俺は気にせず弟子入りしてきた王女や漢女や聖女とともに武の頂点を目指す~ (外部サイトで読む

岡崎 剛柔

「ケンシン、てめえは今日限りでクビだ! このパーティーから出て行け!」

 ある日、サポーターのケンシンは勇者のキースにそう言われて勇者パーティーをクビになってしまう。

 そんなケンシンをクビにした理由は魔力が0の魔抜けだったことと、パーティーに何の恩恵も与えない意味不明なスキル持ちだったこと。

 そしてケンシンが戦闘をしない空手家で無能だったからという理由だった。

 ケンシンは理不尽だと思いながらも、勇者パーティーになってから人格が変わってしまったメンバーのことを哀れに思い、余計な言い訳をせずに大人しく追放された。

 しかし、勇者であるキースたちは知らなかった。

 自分たちがSランクの冒険者となり、国王から勇者パーティーとして認定された裏には、人知れずメンバーたちのために尽力していたケンシンの努力があったことに。

 それだけではなく、実は縁の下の力持ち的存在だったケンシンを強引に追放したことで、キースたち勇者パーティーはこれまで味わったことのない屈辱と挫折、そして没落を経験していくこととなる。

 一方のケンシンは勇者パーティーから追放されたことで自由の身になり、国の歴史を変えるほどの戦いで真の実力を発揮することにより英雄として成り上がっていく。

 その途中においてケンシンは自分しか使えない継承スキル【神の武道場】を使い、王女、漢女、聖女を自分の弟子として鍛え上げることで、一人の空手家としても大きく成長することとなる。

 これは後世において【大拳聖】と呼ばれた空手家と、その空手家を最後まで支えた【三拳姫】と呼ばれた三人の女性の若き日の物語――。

【親愛なる読者様へのお知らせ】

※勇者サイドの話は基本的に没落の前ふりか没落シーンになっています。

※2021/09/14 タイトルを変更いたしました。

旧タイトル:追放空手家無双伝 ~勇者パーティーを追放された空手家の俺の元に、王女や漢女や聖女が次々と弟子入りしてきて俺を師匠と尊敬し始めた。よし、俺の継承スキル【神の武道場】で全員まとめて面倒みてやる~

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