宮廷鍵師、【時間停止(ロック)】と【分子分解(リリース)】の能力を隠していたら追放される~封印していた魔王が暴れ出したみたいだけど、S級冒険者とダンジョン制覇を目指すことにしたのでもう遅いです~ (外部サイトで読む

延野 正行

「君にはやめてもらう」

 宮廷鍵師ユーリは、突然解雇を言い渡される。
 しかも莫大な予算を横領したという濡れ衣まで着せられ、爵位と私財まで奪われた上で、宮廷追放処分となる。

「ならばせめて我が家が代々担ってきた魔王封印の引き継ぎをさせて下さい」
「ふん。時間稼ぎなど無意味だ。去れ!」

 取り付く島もなく、宮廷を追い出される。
 路頭に迷うユーリと家族だったが、そんな彼に声をかけたのは、世界最強のパーティー1人であるS級冒険者だった。

「君とならダンジョンの深奥を目指せる」

 不信に思いながら冒険者となったユーリ。
 彼は知らなかったのだ。
 長年、魔王の封印を維持し、時に対峙することすらあった鍵師の仕事に従事する中で、規格外の成長を遂げていることに……。

「一体、どうやって魔王を封印していたのだ?」

「え? 時を止めて、粉みじんにしてましたけど、時間が経つと再生するんですよね」

 一方、ユーリを追放し、引き継ぎを拒否した宮廷の貴族たちは、ユーリが要求した100倍の予算を投じて何とか封印を維持していた。

 いなくなって初めてユーリの必要性を感じた宮廷は、彼を追いかけるために早馬を飛ばす。だが、もう遅い。彼はすでにダンジョンの深奥へと向かっていた。 

  • 重要なフレーズ

    重要なフレーズ

    私財
    路頭
    濡れ衣
    ユーリ
    宮廷
    ふん
    粉みじん
    代々
    解雇
    爵位
    封印
    宮廷追放処分
    宮廷鍵師ユーリ
    ダンジョン制覇
    分子分解
    ダンジョン
    宮廷鍵師
    魔王封印
    長年
    深奥

    Web Services by Yahoo! JAPAN

小説を読む(外部サイトで読む)
★と感想

★を贈る

星を選択して「いいね!」ボタンを押してください。投票後、「いいね!を取り消す」ボタンを押せばいいね!を取り消すことが可能です。

感想を書く

感想を500文字以内で入力してください。入力した内容は作者の承認後、感想欄に表示されます。

通報をする

読者への感謝の気持ち